共立製薬が新たに厚生棟を開設
共立製薬株式会社が2025年4月に、新しい厚生棟をつくば拠点に竣工しました。この厚生棟は、社員が快適に働くための環境を整えるとともに、異なる部門同士がコミュニケーションを取るための共創の場として設計されています。そのコンセプト「創る、生まれ変わる(INCUBATION 孵化)」は、社員の創造力を引き出すことを目指しています。
厚生棟の設計理念
この厚生棟が特に注目される理由は、開放的で柔軟な働き方を実現するための広々としたオフィス空間と、多機能トイレやエレベーターなどのユニバーサルデザインによる配慮です。部門を超えての交流を促進するため、すべての社員に優しい設計が施されています。また、完璧さではなく“未完成”を意識した内装により、社員は自身のアイデアで空間を育てることができる仕組みも導入されています。
環境負荷を考慮した素材
厚生棟には、卵の殻を再利用した「エッグウォール」という素材も取り入れられています。この素材は、つくば工場の日常業務で多く使われる鶏卵を元にしており、環境への配慮とデザイン性が両立しています。卵の殻を使うことで、資源の循環も促進されます。同素材には優れた吸湿性や吸臭性があり、手入れが容易である点も特筆されます。
つくば拠点の未来
共立製薬は、2025年に創業70周年を迎えるにあたり、さらに発展していくことを目指しています。厚生棟の建設に続き、新研究棟や製造設備の拡充も計画されています。社員一人ひとりが誇りを持って働ける環境を提供することで、人と動物が安心して共存できる社会を実現するための努力を続けています。
厚生棟の基本情報
- - 所在地: 茨城県つくば市高見原2-9-22(共立製薬 つくば拠点内)
- - 建築面積・延床面積: 約500㎡
- - 構造・規模: 鉄骨造・地上2階建て
- - 施設用途: 事務所、休憩所、共用スペース
- - 着工・完成: 2024年6月・2025年4月
会社情報
共立製薬は1955年に創業され、動物医療のリーディングカンパニーとして、犬や猫用の医薬品、さらに畜水産動物用医薬品の開発、製造、販売を行っています。今後も「動物と人の進む道を創る」をモットーに、持続可能な畜水産業の実現に貢献していくことを目指しています。