Z世代のフェムケア意識を探るプロジェクト
武庫川女子大学と株式会社ワコールが共同で取り組むフェムケアプロジェクトが注目を集めています。このプロジェクトは、Z世代女性の健康課題を掘り下げることで、効果的な啓発活動や商品プロモーションを実施することを目的としています。
プロジェクト概要
2024年の秋、武庫川女子大学の経営学科・高橋千枝子教授のゼミにおいて、"Z世代の月経周期にともなう健康課題"と"デリケートゾーンケア"に関する実態調査が行われました。これにより、Z世代女性の体や心の状態を探り、そのニーズを理解する基盤を築くことができました。
調査の成果
調査の結果、Z世代の多くが生理や情緒に関して様々な悩みを持っていることが明らかになりました。
- - 健康意識について:351名を対象にした調査では、約82.3%の人が生理痛やPMSが生活に影響を与えていると回答。
- - デリケートゾーンケアについて:499名を対象にした調査では、デリケートゾーンケアに興味がある女性は90%以上。興味があるが具体的な行動に移していない人も多く、特に「どれが良いか分からない」との声が目立ちました。
こうした結果をもとに、プロジェクトはZ世代向けに適したPR施策を考案し、価値ある情報提供を目指しています。
産学連携の意義
プロジェクトにおける産学連携は、ワコールのブランド「YOJOY」がZ世代とのコミュニケーションを深めるための重要なステップとされています。“YOJOY”は、自らの健康をセルフケアする重要性を訴えるブランドです。アンケートの結果をもとに、新たな商品展開やサービスの提供を計画しています。
具体的な取り組み
この取り組みの一環として、2025年3月に開催される日本最大級のファッションイベント「KANSAI COLLECTION 2025 SPRING&SUMMER」にYOJOYのブースが設けられ、ゼミ生がエンターテイメントを通じてフェムケアの重要性を広めます。ゼミ生は、プロジェクトを通じて「体や心に向き合うことの重要性」に目覚めたと報告しています。
今後の展望
これからも「YOJOY」は、Z世代のフェムケアに関する理解促進を目指し、調査データを活用した啓発活動を続けていきます。今後の情報発信に期待が寄せられています。女性たちが自分自身の健康を見直し、心身ともにより良い状態を保つためのサポートが進むことでしょう。日々の生活がより充実したものになることを願っています。
「YOJOY」について
ワコールが展開する「YOJOY」は、女性のセルフケアをサポートする新しいブランドで、日常生活を豊かにするアイテムを提供しています。デリケートゾーンケアや月経周期に合わせたアンダーウェアなど、多岐にわたる商品は女性の健康を強力にサポートします。今後もワコールはさらに多様なニーズに応える取り組みを進めていく予定です。