AI時代のエンジニア育成と組織運営
最近、株式会社ハイヤールーと株式会社スタメンが共同で開催したイベント「AI活用で変わる!AI活用時代のエンジニア組織づくりとスキル評価を学ぶ勉強会」。目的は、AI技術が進化する中でエンジニア組織がどのように変化しているかを探求し、新しいエンジニアに求められるスキルを評価するための手法を共有することです。
AIのチームメンバーとしての位置づけ
イベントでは、スタメンのCTOである野口卓也氏とハイヤールーのCOO、高柴慶人氏が登壇しました。野口氏は、AIを特別視するのではなく、組織の「チームメンバー」として受け入れることが重要だと述べています。ただし、AIと効果的に協働するためには、コミュニケーションスキルの向上が求められると強調しました。
具体的な例として、スタメン社では全てのエンジニアにAIツールを利用させ、その効果を実感してもらう取り組みを行っています。これにより、エンジニア一人一人の生産性が向上し、AIとのシームレスな連携を実現しています。
新しいスキルの必要性
続いて、エンジニアに求められる新たなスキルについての議論が進みました。野口氏によれば、変わらないスキルとしては「正確なコミュニケーション」が挙げられ、曖昧な要件を整理し、実装につなげる力が重要です。一方、AI時代において新たに必要とされるスキルは、以下の3つです:
1. AIツールを効果的に活用する能力
2. 急速に進化する技術への適応力
3. ビジネス視点を持った「プロダクトエンジニア」としての思考力
単に指定された仕様通りのコードを書くのではなく、ビジネスに貢献できる提案や改善ができるエンジニアが求められる時代が来ていると感じました。
AI時代の採用と育成
また、講演後には参加者からの質問に答える時間も設けられ、AIの利用が進むことで「エンジニア個人の色が見えにくくなる」という課題や、SES(システムエンジニアリングサービス)人材の育成方法について意見が交わされました。特に、AIが進化する中でも情熱や成長意欲を持つ人材の採用・育成がいかに重要であるかが再確認されました。
このイベントを通じ、AIが普及する現代において、エンジニアには人間独自の思考力や対話力、変化への適応力が求められていることが強く印象に残りました。技術の熟練度だけでなく、柔軟なコミュニケーション能力とビジネスの視点を持つエンジニアが、今後の業界をリードすることは間違いないでしょう。
ハイヤールーの今後のイベント
今後もハイヤールーは、エンジニア採用に関するイベントを多数開催する予定です。例えば、2025年6月5日には「エンジニアが集まる理由教えてください!さくらインターネット流・採用の裏側を語るトークイベント」が控えています。また、実用的なテクニックを学ぶ「実はもっと使える!HireRooの自社選考活用テク、教えます!」セミナーもあり、業界関係者からの注目が集まっています。
ハイヤールーは、エンジニアリング組織の採用力と技術力を高めるためのプラットフォームとして、今後も様々なイベントを通じて学びの場を提供し続けます。技術者や企業の未来を共に考える機会を得るために、ぜひチェックしてみてください。