障がい者雇用の新たな試み!
東京都葛飾区に新たに開設された障がい者向けのサテライトオフィスが注目を集めています。このオフィスでは、障がい者が珈琲焙煎という業務に関わることができ、通常の事務職とは異なる新しい雇用の形を実現しています。11月17日のオープンに向けた準備も着々と進められています。
障がい者雇用の背景
日本における障がい者雇用は、昨今の法制度の変化と共に徐々に進展してきました。しかし、依然として企業内での雇用課題は残っており、特に企業側の業務切り出しや評価の難しさ、そして障がい者自身が抱える職場環境や健康に関する不安が大きな障壁となっています。
2024年4月から施行される新たな法定雇用率の引き上げも、障がい者雇用の重要性を再認識させていますが、それを達成するためには新たな取り組みが求められています。そこで、株式会社ワークスバリアフリーが新しく設けたサテライトオフィスが、その一助として期待されています。
新たなサテライトオフィスの概要
新拠点は東京都葛飾区に位置し、青砥駅から徒歩7分の場所にあります。このオフィスでは、障がい者の特性に応じた業務を提供することで、働きやすい環境を整えています。収容人数は42名で、社員が安心して働ける環境をサポートするスタッフも常駐しています。
住所と連絡先
- - 住所: 東京都葛飾区青戸4-22-16 エルリングクリンガーマルサンビルディング 5階
- - 申し込み窓口: 大谷 達也
- - 電話番号: 080-4863-8226
- - メールアドレス: [email protected]
珈琲焙煎業務の内容
新しいサテライトオフィスの顕著な特徴は、障がい者が関われる現場として「珈琲焙煎業務」を選択した点です。オフィス向けのオリジナル珈琲の製造に際し、選別や加工、梱包などを同グループの弊社が提供する品質管理のもとで進めていきます。これにより、安定した就労機会を創出し、就労の定着率も高めることを目指しています。
障がい者に寄り添った働き方
珈琲焙煎業務は、役割が細分化されているため、障がい者一人ひとりの特性に応じた業務に取り組める点が大きな利点です。また、完成した珈琲は社内外で飲用や配布が行われ、成果を実感しやすいことも特筆すべき点です。
企業にとっても、CSR活動や福利厚生、ブランディングに寄与するプロダクトとして高い付加価値を持ち、障がい者と企業が互恵的な関係を築くことが期待されます。
担当者からのメッセージ
新たなサテライトオフィスの立ち上げに携わった大谷達也氏は、「障がい者が自分らしく働ける場所を増やし、誰もが当たり前に活躍できる環境を作りたい」と語ります。これにより、障がい者個々の自信や達成感が高まることで、社会全体への貢献にも繋がると信じています。
今後の展望
ワークスバリアフリーが推進するこの珈琲焙煎事業は、障がい者雇用の新しいモデルケースとして注目されており、今後の成長が大いに期待されます。企業の社会的価値を高めると共に、より多くの障がい者が自らの特性を生かしながら、社会で積極的に働くことができる未来が実現することを願っています。