AI外観検査の革新:Kapito Japanの挑戦
2025年12月3日から5日の間、東京ビッグサイトで開催された「Smart Factory Japan 2025」。この展示会は、日本最大級の製造DX、AI、自動化、IoTをテーマにしたもので、多くの企業が最新技術を披露しました。その中で、Kapito Japan株式会社は東京都中小企業振興公社が設置したブースにて出展し、唯一の海外企業として注目を浴びました。
Kapito Japanの紹介と出展の背景
Kapito Japanは、台湾に本社を置くKapito Inc.の日本法人であり、AI外観検査技術を専門とする企業です。2024年に設立された同社は、東京都が推進する海外スタートアップ支援プログラムに選ばれ、今年この展示会に参加しました。
本ブースには国内外から21社が出展し、AI技術やロボティクスの最新情報を提供。中でもKapitoは、“検査・分析・改善を一体化したAI”として、その独自技術を前面に出しました。
fastable.ai:次世代AIソリューション
Kapitoが提供するfastable.aiは、従来のルールベース検査の限界を超え、ミクロン単位での欠陥検出を実現しました。これは特に多品種・高速ラインでの製品検査において、その威力を発揮します。
主な特徴
- - 高精度な欠陥抽出:50種類以上の欠陥を検出。
- - 対応力:従来は見逃されがちだったキズや異物、塗布ムラなどのチェックも可能。
- - 統計化:検査から分析、改善までを一元管理し、欠陥の発生パターンや頻度を自動で集計。
- - 柔軟性:ライン変更や新素材にも簡単に対応。
特にR2R(レジスト転写)での高い相性が評価され、多くの企業から技術評価を受けています。
来場者からの高評価
展示会では多くの来場者と振興企業の方々から以下のような反響が寄せられました。
- - 「従来のAOIでは見えなかった欠陥が可視化できた」
- - 「プロセス改善に直結する検査システムは新しい」
- - 「多様な製品ラインで活用できるAI検査は非常に価値がある」
このように、Kapitoは今回の展示を通じて、外観検査の新たなステージとして「工程改善に結びつく検査」が持つ重要性を訴求しました。
次回の展示会情報
Kapito Japanは、2026年に開催される「CONVERTECH 2026」にも参加します。この展示会ではR2R製造に特化したfastable.aiの最新デモを行い、工程改善や欠陥予兆検知の実例を紹介する予定です。
CONVERTECH 2026 概要
- - 会期:2026年1月28日(水)〜30日(金)
- - 展示会場:東京ビッグサイト
- - ブース番号:2W-N09
来場予定者には、現場でのAI検査の効果を直に体験できる貴重な機会です。ぜひお立ち寄りください。そして、未来の製造業を共に見つめ直すひとときを体験してみてはいかがでしょうか。
Kapito Japanの靭やかな進化を見逃さないでください。