生成AIの活用を加速する「AI Market」とクリューグルの新たな連携

BizTech株式会社（東京都豊島区、代表取締役森下佳宏）は、生成AIの活用を促進するために、ソフトウェア資産の整備とモダナイゼーションに特化した技術企業、クリューグル株式会社（東京都港区、代表取締役社長川北潤）との連携を開始しました。この協力により、AI Marketが提供するコンシェルジュサービスを通じて、企業のAI導入を一層スムーズに進めていくことを目指します。

クリューグルとは？

クリューグルは、社内で完結するプライベートAI技術を駆使して、企業のソフトウェア資産を整備し、高度化することを専門とする企業です。ここでは、コード解析と検索エンジンの開発に力を入れ、企業が抱える様々な課題を解決することに重きを置いています。この企業が提供する開発環境は、機密情報を外部に漏らさないセキュアな作業環境を実現しつつ、生産性と製品の品質を向上させることに貢献しています。

Krugleの機能と特長

「Krugle」は、File SystemやGit、SVNなど様々なリポジトリを統合し、66のプログラミング言語を解析する能力を持つプラットフォームです。このシステムは、セマンティック検索機能によって依存関係を可視化し、リファクタリングの提案や脆弱性のチェックを迅速に行います。また、外部のクラウドに機密コードが送信されないように設計されており、開発スピードとガバナンスの両立が実現されています。

具体的には、既存のコード資産を対象にクロール・パース・インデックス化を行い、社内専用のLLMに連携することで、開発者は必要な情報を素早く得ることができます。提案された実装例はIDEの拡張機能を通じて取り込まれるほか、Web UIを利用してファイル単位での一括適用も可能です。

さらに、KrugleはRAG（検索拡張生成）機能により、社内の文書や業務マニュアル、最新の online情報まで活用できるため、開発者は多様な情報をもとに迅速に判断を下すことができます。この機能は特に、企業内の開発においてドメイン知識が求められる場合に大きな強みとなります。

連携開始の目的と今後の展望

AI Marketには、「生成AIを安全に社内で使用したい」または「ブラックボックスとなったコードを整理したい」といったニーズが増えていますが、コード解析やプライベートLLMを提供できる企業は限られています。クリューグルとの連携により、AI Marketはシステムの初期診断から課題分析、移行計画の策定、レガシー刷新の実行までを一貫して支援可能となります。

また、クリューグルにとっても、AI Marketを通じてさまざまな業界との新たな接点を持つ機会となり、自社技術を広く周知する場ともなるでしょう。企業のAI導入の課題解決が加速されるこの新たな連携は、両社にとって大きなプラスとなることが期待されています。