BurtonとCHILLが展開する特別なスノーボードプログラム
2023年2月23日と24日の二日間、長野県の富士見パノラマリゾートで、特定非営利法人CHILLが主催するスノーボードプログラムが実施されました。このプログラムは、Burtonが支援し、家庭環境に困難を抱える子どもたちに特別な体験を提供することを目的としています。参加者は、東京都内の児童養護施設やフリースクールから集まった26名の子どもたちです。
CHILLは、1995年にBurtonの創業者である故ジェイク・バートン・カーペンターと現在のオーナー兼会長ドナ・カーペンターによって設立されました。ボードスポーツを通じて公平なアウトドアコミュニティの構築を目指し、特に支援が必要な若者にスポーツの機会を提供しています。この活動は、彼らが自身の可能性に気づき、社会で成功するチャンスを増やすことを目的としています。
この二日間のプログラムでは、CHILLのCEOベン・クラーク氏やBurtonライダーの藤森由香が参加し、子どもたちのスノーボード体験をサポートしました。また、全国から集まった約20名のボランティアが、レベル別に分かれた子どもたちを適切に誘導し、スノーボードの楽しさを伝えました。
初めてスノーボードを体験する子どもたちにも、ボードの扱い方や安全な転び方を丁寧に教え、滑ることを楽しむサポートを行いました。プログラムを通じて、子どもたちはリフトに乗り、雪山を滑り降りる楽しさを体感しました。
特に藤森由香は、ランチタイムにドナ・カーペンターやベン・クラークとの会話を楽しみ、子どもたちの楽しむ姿を見て、自分自身が初めてスノーボードに触れた時の感動が蘇ってきたと振り返ります。彼女は「サポートできて、本当に嬉しい」と話し、今後もこのような活動に参加したいとの意向を示しました。
CHILL Japanでは、現在、より多くの子どもたちに体験の機会を提供するため、クラウドファンディングを展開しています。運営体制に限りがあり、多くの希望者に応えられないという課題がある中、このプロジェクトは3月31日まで実施されます。
Burtonは、スノーボードというスポーツを通じて「人」「地球」「スノーボード」の三つの視点でポジティブな影響を与えることを目指しています。この取り組みは、持続可能な未来を見据え、2025年までにクライメートポジティブを達成することを目指しています。
今回のプログラムは、楽しさだけでなく、仲間との絆やボードスポーツを通じた成長の機会を提供しました。「スノーボードは楽しい」という気持ちを通じて、子どもたちが自信を持ち、前向きな人生を歩む一助となることが期待されています。