前田信明と谷﨑一心の二人展「呼吸する絵画 ―交差と渦」ついに開催

新たな絵画の息吹を感じる二人展

2025年8月2日から、東京の代官山に位置するLURF GALLERYで、前田信明と谷﨑一心による特別な二人展「呼吸する絵画 ―交差と渦」が開催されます。本展は、これまで各自のアプローチで絵画に取り組んできた二人のアーティストが、自らの作品を通じて生み出す対話を目指したものです。その結果、二人の思想と表現が交わる空間が形成されます。

画家の背景と作品の核

前田信明の作品

前田信明は、国内外で活動する著名なアーティストで、特に近年ではポーラ美術館における「カラーズ ― 色の秘密にせまる印象派から現代アートへ」で注目を集めました。彼の技法は、水性アクリル絵具を極限まで希釈し、重ね塗りすることで時間と奥行きを具現化しています。展覧会では、前田の水彩を用いた作品3点も展示され、作品は観る者に静寂とスペースの広がりを感じさせます。

谷﨑一心の作品

谷﨑一心もまた、海外での活躍に力を入れているアーティストです。彼は油絵具を駆使し、独自の技術で色彩とテクスチャを融合させ、生命のエネルギーを表現します。本展では、彼が構想した7連作の大作も展示され、前田の作品との対話が生まれます。

展示の意義と美術空間

本展は単なる作品の展示に留まらず、観る人々をも巻き込む「呼吸する絵画」として、空間を体験する機会を提供します。前田と谷﨑の作品は、一見対照的でありながら、同時に奇妙に響き合い、視覚的な体験を深めていきます。絵画はただ見るものではなく、身体と空間との相互作用から生まれるものです。このような観点から、本展は「呼吸する絵画」というタイトルに込められた深い意味を伝えようとしています。