大学生が運営する中高生向け未来志向のワークショップを開催 - サイエンスアゴラ2025

大学生が中高生向け未来志向ワークショップを開催

2025年、東京で行われる「サイエンスアゴラ2025」にて、特定非営利活動法人STEM Leadersが中高生を対象にした生成AIを活用したワークショップを行いました。この取り組みは、大学生が現役の学生に向けて、今後のキャリアを考える上でのヒントを与えることを目的としています。

実施の背景

急速に発展している生成AI技術の理解とその社会での位置付けを中高生に学ばせることが重要視されています。しかし現場の教育では、AIに関する実用的な知識が十分に取り入れられていないため、中高生はその活用方法を見いだせずにいるのが現状です。

そのため、STEM Leadersは中高生と大学生が協力し、生成AIを利用して「自身の未来をデザインする」プロセスを体験するワークショップを企画しました。大学生は発表者として参加者に自身の経験や知識を共有し、専門家としての視点を提供します。

プログラムの目的

本ワークショップでは、参加者が生成AIとキャリアに関するリテラシーを高め、将来に対する具体的な考え方を持つきっかけを提供することを重視しました。中高生が仲間や社会人とディスカッションすることで、自らの将来像を見つけ、目標を明確にする場を設けました。この対話の中で、AIを日常的なツールだけでなく、未来を考えるパートナーとして捉える方法を体験できます。

プログラムの詳細

ワークショップは90分のプログラムで、前半と後半に分かれています。

前半：「生成AIを活用して未来年表を作成」

まずは生成AIの基本的な知識と扱い方を学び、キャリアデザインに必要なフレームワークを理解します。AIと共同で、未来年表を作成することで自己理解を深める体験を提供します。

後半：「キャリア座談会」

次に、有名大学の大学生や社会人とのディスカッションを行い、進路についての生の声を聞くことで、自分のキャリアプランを具体的にイメージします。

このような多世代が一つの場で意見交換を行うことにより、参加者は自分の強みや関心を見つけ出し、目指すべき進路を見直す機会を得ます。

参加者の声

ワークショップを終えた参加者からは、生成AIを通じて新たな視点やアイデアを得たという感想が寄せられました。また、未来のキャリアに対する具体的なビジョンを描けたことに対する喜びの声も多く聞かれました。

運営メンバーの一人である村瀬響基さん（大学院生）は、「中高生が自らの興味を大切にしながら未来について考える姿が印象的でした。多世代での学び合いは、今の若者にとって非常に重要な経験です」と話します。

今後の展望

STEM Leadersは、今後も「科学と社会をつなぐ活動」を広げていく計画でいます。若者主体の科学コミュニケーションを通じて、より多くの学生や教育機関と協力し、将来のリーダーを育成していきます。興味のある学生に向けた新たなプログラム開発にも取り組む予定です。

お問い合わせ先

興味を持たれた方は、STEM Leadersの広報部までご連絡ください。若者の力で未来を切り拓いていく活動にぜひ参加してみませんか。

STEM Leadersについて
STEM Leadersは、科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学（STEM教育）の分野で活躍するリーダーを目指しており、問題解決のためのプロジェクトに取り組んでいます。今後の活動に期待が寄せられています。
詳細については公式ウェブサイトやSNSをご覧ください。