鈴木のぞみ展「Looking Through Glass−ガラス越しの眼差し」
2026年9月4日から11月8日まで、東京の東條會館写真研究所にて、写真家・鈴木のぞみによる興味深い展覧会「Looking Through Glass−ガラス越しの眼差し」が開催されます。この展覧会では、カメラやレンズ、窓などのガラスを通して見える世界を探求し、私たちの視覚体験がどのように形成されてきたのかを問いかけます。
鈴木のぞみは、19世紀以降の光学機器や写真術に着目し、私たちの見方の背後に隠された歴史を掘り下げています。特に、眼鏡や望遠鏡などの道具、そして窓を用いた作品を通じて、ただの視覚情報ではなく、過去の記憶や人々の経験を呼び起こすことを目指しています。彼女の作品は、ガラスに感光剤を塗り、そこに像を焼き付けるという手法を用いることで、見ることの本質や、見る側と見られる側の関係を再考させます。
展示が行われる東條會館は、100年以上にわたり人々の生活の瞬間を凝縮した肖像写真を撮影してきた場所であり、無名の個人や家族の記憶が重なり合っています。こうした背景から、観客は肖像文化が持つ深い意味や、写真としての視覚へのアプローチを新たに感じ取ることができるでしょう。
日本の写真史を紐解くこの展覧会では、江戸後期の西洋光学の影響から、現代のデジタル社会に至るまで、さまざまな「眼差し」を体感できます。展示を通して、過去の出来事や文化、私たちが当たり前に思っている「見える」という行為の意味を見つめ直す機会を提供します。
展示情報
- - 展覧会タイトル: Looking Through Glass−ガラス越しの眼差し
- - 作家名: 鈴木のぞみ
- - 会期: 2026年9月4日(金)─11月8日(日)
- - 開館時間: 12:00─18:00(*金・土・日・祝のオープン、月・火・水・木は休館)
- - 入場料: 無料
- - 会場: 東條會館写真研究所
また、展覧会にあわせて、特別なワークショップイベントも開催されます。10月23日(金)には、作家と一緒に天体望遠鏡を覗きながら星空を観察する体験が予定されています。宇宙の神秘に触れるこの機会をお見逃しなく。もう一つのワークショップでは、9月中旬に鈴木のぞみによる暗室作業の体験イベントも企画されています。
アーティストプロフィール
写真家の鈴木のぞみは1983年に埼玉県で生まれ、東京造形大学や東京藝術大学で学びました。彼女は、写真技術を通じてさまざまな記憶を具現化する取り組みを行っています。これまでの展覧会も多岐にわたり、特に国内外で数々の展示を行い、受賞歴も持つ実力派アーティストです。
東條會館について
2023年で創業111年を迎える東條會館は、写真スタジオだけでなく、最近ではビューティーサロンも運営しており、世代を超えて多くの人々に愛されてきました。創業以来、幸せな瞬間を捉え続けてきたこの場所で、写真の歴史と技術が息づいています。
この機会にぜひ、鈴木のぞみの新たな視点で世界を捉えた作品を体感しに訪れてみてはいかがでしょうか。