類設計室が「共創拠点Root」でシンポジウムを開催!未来の建築のビジョンとは
2023年10月26日、株式会社類設計室が新たに開設した「共創拠点Root」で、共創シンポジウムが開催されました。このイベントは、未来の建築や教育のあり方を考える重要な機会となり、多くの参加者が集まりました。
共創の意義
シンポジウムの冒頭では、類設計室 東京設計室の取締役である岩井祐介氏が「なぜ共創なのか」というテーマでプレゼンテーションを行いました。岩井氏は、現代が抱える不確実な社会状況や新たな技術の登場に触れながら、共創の必要性を力強く訴えました。「この時代において、事業化や研究を進めるには、皆で考え、創り出していくことが求められています」と語り、共に考えることの重要性を強調しました。
共創拠点「Root」の使命
続いて、設計事業部の穴瀬博一氏が、シンポジウムの会場となった「共創拠点Root」の設ける趣旨を説明しました。穴瀬氏は、「Root」は開かれた共創の場であるとし、誰もが主役になれる環境の構築を目指しています。彼はこの拠点を「誰もが自由に創り出す場所」と表現し、参加者が互いに刺激し合いながら創造性を発揮できる場になることを願っています。
テーマ別議論の展開
シンポジウムでは、参加者が3つの異なるテーマに沿って議論を交わしました。1つ目は「教育の現場から考える新たな学びの場」で、全国で増加する不登校の問題に対して、教育現場がどのように新たな環境を提供できるかという考察がありました。
次に、「木の心地よさと光との関係性を紐解く」をテーマにしたセッションでは、木と光の特性についての研究が発表され、国産木材の活用促進を目指すだけでなく、木の本質を探る重要性についても議論されました。
最後のテーマは「地域木材利用を活性化する木構造の実証実験」で、実際の中規模木造の設計における取り組みが紹介されました。京都市での教育施設における木材利用の実績を取り上げ、ビスを用いた接合部の性能試験に関する発表が行われました。これらの議論を通じて、参加者たちは活発に意見を交換し、新たなアイデアを生み出しました。
共創の未来を共に
「共創拠点Root」は、社会の多様な課題に対して、専門家や一般の参加者が一堂に会し、それぞれの視点から意見を発信する場となることが期待されています。類設計室の側では、今後も地域や産業の活性化に貢献するべく、設計事業だけでなく、教育や農業など多方面での取り組みを進めていく意向を示しています。
終わりに
類設計室は、人材、地域、産業における活力を大切にしながら、新たな価値創造を目指しています。今後も共創が進む場として「Root」を活用し、仲間たちと共に未来を描いていくとともに、新しい挑戦に取り組んでいく姿勢を示しています。興味を持たれた方は、ぜひ類設計室のウェブサイトを訪れてみてください。彼らの活動や今後のイベントについての情報が得られます。