森鴎外記念館の特別展
2024-12-23 12:13:25

森鴎外記念館で喜美子の家族の物語が展開する特別展示

特別展示のお知らせ



文京区立森鴎外記念館において、2025年1月18日から4月6日まで「鴎外の妹・喜美子の家族 ―森家と小金井家―」という特別展が開催されます。この展覧会では、明治時代の女性文学者、小金井喜美子の生涯を中心に、彼女の家族や文化的な背景について深く掘り下げていきます。

小金井喜美子は1870年に現在の島根県津和野町で生まれました。喜美子は、森家の4人兄弟の一員として育ち、東京女子師範学校附属高等女学校を卒業後、欧州文学の翻訳や散文、小説、短歌などを手がけ、明治の女性文学者として名を馳せました。大学生活において、解剖学者かつ人類学者である小金井良精と結婚し、彼女の人生は新たな展開を迎えていきます。

この特別展では、喜美子が家族との深い結びつきを持ち続け、森家と小金井家の交流の様子を様々な資料を通じて紹介します。特に鴎外が喜美子に宛てた手紙や家庭生活と文学活動の両立に向けた助言など、彼らのつながりを感じられる資料が展示されます。

展覧会の見どころ

本展の最も注目すべき点は、喜美子と鴎外の交流の深さです。兄としての鴎外が妹に送った励ましの手紙には、文学仲間としての信頼感が示されています。また、喜美子が鴎外の推薦で翻訳したオーストリア作家シュービンの小説も、喜美子の文学活動を物語る重要な要素です。展示では、喜美子自らの手による原稿や、彼女の著書、さらには家族の貴重な書簡など、豊富な資料が一堂に会します。

会期中に特別イベントも多数予定されています。3月8日には歌人の今野寿美氏を迎え、「小金井喜美子の歌世界」と題した講演会が行われるほか、学芸員によるギャラリートークも実施される予定です。これらのイベントは、より深く喜美子の作品に触れる絶好のチャンスです。

開催概要

  • - 会期: 2025年1月18日(土)~4月6日(日)
  • - 休館日: 1月27日(月)・28日(火)、2月25日(火)~27日(木)、3月24日(月)・25日(火)
  • - 開館時間: 10時~18時(最終入館は閉館30分前まで)
  • - 会場: 文京区立森鴎外記念館 展示室2
  • - 観覧料: 一般300円(20名以上の団体240円)
※特別日:1月19日は鴎外の誕生日を記念し、観覧無料

終わりに

文京区立森鴎外記念館のこの特別展は、単なる展示にとどまらず、喜美子の作品や彼女が生きた時代背景を理解する貴重な機会です。展示を通じて、ぜひ彼女の文学の魅力と、家族に囲まれた彼女の人生の物語に触れてみてください。展示は72日間にわたって行われるので、じっくりと訪れてみることをお勧めします。都会の喧騒を離れ、文学の世界に浸る時間を堪能してください。


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