日本能率協会、アートイベントで新たなインスピレーションを提供
一般社団法人日本能率協会(JMA)が、2025年4月11日(金)に東京本部で開催したアートイベントが注目を集めています。このイベントは、オフィス空間にアートを取り入れることで、ビジネス現場に新しいインスピレーションを与えることを目的としています。
会場では、2025年に開催予定のシンポジウム「アートが切り拓く経営の未来」のダイジェスト動画が大画面に流れ、その中で参加したアーティストたちが自らの作品に込めた思いを語るトークセッションが行われました。イベントには多くの招待客が訪れ、「アート思考」を刺激するための各種研修室が体験できるコーナーも設置され、訪問者たちは新たな視点を得ることができました。
アートがもたらす新しい空間
このアート導入は、創造的な感性を育むために工夫されたもので、JMA理事の宮内 謙氏が代表を務めるK ART Corp.のアートディレクターである土屋 純氏が監修を手掛けたものです。オフィスのエントランスや研修室、ラウンジには、さまざまなアーティストの作品が展示されており、毎日何気なく見ることの多い東京タワーを題材にした作品が並び、訪れる人々に新たな刺激を提供します。
日本能率協会の経営・人材革新センターのセンター長である富浦 渉氏は、なぜ空間を変えることが必要なのかを以下のように説明しています。
「現代のビジネス環境では、『サイエンス(分析)』『クラフト(技術)』『アート(直感)』の3つの要素がバランスよく取り入れられることが重要です。私たちの目指すのは、研修室という『学ぶ場所』から『創造的な感性が芽生える環境』へと進歩させることです。」
アートを通じた思考の柔軟性
富浦氏は、空間の変化が人々の思考にどのような影響を与えるかについても言及します。
「刺激的で豊かさを感じられる空間こそが、心地よいインスピレーションを提供し、アートとビジネスの架け橋となるのです。現代アートの豊富な表現力が、新たな発想を生むと確信しています。」
アートを取り入れることで期待できる成果として、企業のイノベーションの加速、ブランド強化、社内文化の醸成、そして顧客体験の向上が挙げられます。これにより企業の競争力が高まり、持続的な成長が実現されると言います。
参加アーティストの紹介
このイベントには、様々なジャンルのアーティストが参加しました。例えば、しんどう あすか氏は普段の風景を新たな視点から捉えた作品を展示し、東京タワーを真下から見上げるユニークな構図を通じて来館者に新たな視点を提供しました。
さらに、笠原 仁氏は金属の鍛造を用いたアートを通じて、素材の強さや独特の美しさを引き出しながら、ダイナミックな表現を行っています。その他にも、飯尾 あすか氏や5wood氏、三平 悠太氏、渡辺 明日香氏など、多才なアーティストたちがそれぞれの視点で日本能率協会を表現しました。
このようにアートを通じて新たなアイデンティティを創出し、今後のビジネスシーンにおけるアートの役割を再考するきっかけともなるこのイベントは、アートとビジネスの融合に向けた先駆けとなることでしょう。