漆芸家の初個展
2026-06-22 13:36:04

漆芸家・室瀬祐 初の個展「山と雲を渡る」で新作13点を発表

漆芸家・室瀬祐、初の個展「山と雲を渡る」開催



2026年6月27日から、東京のLei Galleryで漆芸家の室瀬祐による初個展「山と雲を渡る」が行われます。本展は、彼にとっての初めての独立した展覧会であり、新作として14点も発表されます。本記事では、彼の作品の魅力や背景について詳しくご紹介します。

室瀬祐の経歴



室瀬祐は1985年に東京に生まれ、漆芸家の父、室瀬和美のもとで成長しました。慶應義塾大学環境情報学部を卒業した後、鶴見大学大学院で文化財学博士号を取得しました。2023年には独立し、茨城県奥久慈に拠点を移しました。現在、彼は東京と奥久慈の自然の中で漆を「育てる」「作る」「伝える」という活動を行っています。

展覧会のテーマ



「山と雲を渡る」という個展タイトルは、自然の循環をテーマにしています。雨の粒が生成する川や雲、そのすべてが変わりゆく自然への瞳を持つ室瀬にとって、漆という素材は「湿度」によって変化する魅力的な存在です。彼は木から採取された漆を何層にも塗り重ね、光や湿度によって変化する独特の表情を持たせる技術を駆使しています。

展示される作品群



本展では、特に注目すべき13点の新作を中心に、全15点が並びます。以下は、いくつかの作品のテーマをご紹介します:

1. 水


  • - 乾漆蒔絵水盤『雲の泉』水器『灯』 これらの作品は、「水を飾る」というアイデアから生まれ、天地をわたる水の循環を描き出しています。

2. 雲


  • - 蒔絵額『雲』『気流』 これらは山間を流れる雲や風を繊細な蒔絵で表現した額装作品です。

3. 植物


  • - 蒔絵螺鈿香合『紫陽花』香合『公孫樹』花杯『白椿』花杯『福寿草』 植物の生命力や美しさを一瞬の輝きで表現しています。

4. 月


  • - 蒔絵酒杯額『月暦』酒杯『望月』酒杯『寝待月』 これらは月の満ち欠けをテーマにし、酒を注ぐことで揺れる杯の中で金粉が生み出す美しさがあります。

鑑賞体験の魅力



漆は光や湿度に応じてさまざまな印象を与えるため、展示空間もその変化を楽しめる特別な場となっています。Lei Gallery Tokyoの自然光や室内の陰影が、漆の作品と調和し、訪れる人に新たな鑑賞体験を提供します。同時に、室瀬のインタビューもLei Journalにて公開中で、彼の思いや作品へのアプローチを知ることができます。

展覧会の詳細


  • - 会期: 2026年6月27日(土)〜7月4日(土)
  • - 会場: Lei Gallery Tokyo
  • - 入場: 無料
  • - 営業時間: 11:00〜19:00(最終日は17:00まで)

室瀬祐の初個展は、自然との共鳴を感じながら、漆の美しさを堪能できる貴重な機会です。ぜひ足を運び、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。


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