「チャボナビ」で人材確保
2025-07-23 15:54:29

人材不足を解消する「チャボナビ」が社会的養護施設の未来を切り拓く

人材不足を解消する「チャボナビ」が社会的養護施設の未来を切り拓く



特定非営利活動法人チャイボラ(東京都豊島区、代表理事:大山 遥)は、社会的養護施設における人材不足の問題を解決するための一歩を踏み出しました。その取り組み「チャボナビ」のおかげで、年間の採用人数が前年比150%増の370人、採用施設数も127.7%増の138施設に達しました。この成果は、業界の課題解決に向けた大きな前進を示しています。

社会的養護施設の採用活動の課題



日本全国の社会的養護施設には、厳しい家庭環境から子どもたちを守るために、多くの職員が必要です。しかし、現実には、10人以上の子どもを1人の職員が担当せざるを得ない状況が続いています。このような人材不足の状態は、施設が抱える特異な背景によるもので、特に子どもたちへの危害を恐れ、情報発信が十分ではないため、求職者にも求人情報が届きにくいという状況があります。

施設の多くは広報担当者が不在で、公的資金の使途に広報費が含まれていないため、情報発信の文化が根付いていません。このような障害を乗り越え、求職者に情報を届ける必要があります。

大きな進展の要因



登録施設数の増加



この1年間で、登録施設数は372から461へと増加しました。これは、チャイボラの活動が全国で口コミを通じて広がっていることを示しており、新たな情報発信形態が採用活動の風土を変えるきっかけとなっています。

認知度の向上



毎年5月に開催しているオンライン見学会は、参加者の数が増えるなど大きな人気を集めています。2025年には700人以上が参加する見込みです。これにより、社会的養護施設の魅力が広まり、潜在的な求職者に届いています。

学校・学生へのアプローチ



特に注目すべきは、保育士を目指す学生に向けた就職ガイドラインの制作です。社会的養護施設についてあまり知らない学生に向けて、実践的な情報を提供し、学校の教員が授業で活用できる内容となっています。これによって学生が教育分野に興味を持つことが奨励されています。

チャボナビ利用率向上



「チャボナビ」の利用が進んだ背景には、ウェブサイトのSEO対策が影響しています。情報が検索エンジンにヒットしやすくなることで、より多くの求職者が訪れるようになりました。また、SNSを通じた情報発信も学生のニーズに合い、チャボナビ経由での情報収集が活発になっています。

求職者の声



「チャボナビを使ってすごく助かりました」という声が続出。オンラインセミナーや見学会を通じて、求職者が求める情報が手に入るという感想が多く聞かれます。例えば、実際に施設職員の声として「見学会がオンラインで行われて本当に助かりました」といった意見が寄せられています。

次のステップ



チャイボラは今回の成果を踏まえ、さらなる施策を進めます。全国の施設の採用活動支援を強化し、多様な学校へのアプローチを拡大。また、中途人材へのアプローチを強化し、チャボナビの認知度向上を目指し続けます。この取り組みは、すべての子どもたちが健やかに育つための大切な一歩なのです。

チャイボラの活動



チャイボラは特定非営利活動法人で、社会的養護施設の職員確保を支援する国内唯一の団体です。現在は全国の1/3以上の施設をサポートしており、オンライン見学会や出張授業を通じて情報発信を行っています。代表の大山は、2024年に『Forbes Japan』の「世界を救う希望」に選出されるなど、その取り組みが注目を集めています。


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