岡山大学の挑戦と地域貢献の姿を紐解く
国立大学法人岡山大学は、地域と世界に貢献する研究大学としてのビジョンを持ち、今年度から始まった「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」を通じて、その使命感がさらに強まっています。この事業は、日本の研究大学を強化し、地域に根ざした研究を推進することを目的としており、岡山大学はその一翼を担っています。
「J-PEAKS MONTHLY DIGEST」の発行
岡山大学は「J-PEAKS MONTHLY DIGEST」という月刊誌を発行し、この取り組みの進捗や成果を広く伝えています。2025年6月には第13号が発行され、前号に続くトピックスが特集されています。この号は、研究基盤を強化し先端研究設備の共用化を進めるための「人機一体での取り組みとチーム共用」について詳しく述べられています。
研究基盤の強化
巻頭特集では、特に重要視される「人機一体」の概念が取り上げられています。この概念は、人の知識や経験と最先端の技術・設備を融合させていくことを意味し、岡山大学が目指す研究の新しい形を象徴しています。こうした取り組みを通じて、大学は地域の研究機関や企業とも強く連携し、革新的な研究を実現する土台を作り上げていきます。
共同利用の大切さ
また、巻末には「イチオシの研究設備」として、「飛行時間型質量分析装置compact」が紹介されています。この機器は、共同利用を通じて岡山大学だけでなく、地域の他の研究機関や大学にとっても貴重な資源となり得る在り方を示しています。
組織改革と社会連携
さらに岡山大学は、従来の枠組みを超えた組織改革を進めています。これは、学内の一部の組織に限定されない、全体的な力を引き出すためのものです。大学全体で課題を共有し、地域社会と共に持続可能な未来を目指す姿勢は、社会全体に新たな価値を提供することを意味しています。
地域との共創
岡山大学の栗本有紀子課長(兼分析計測分野長)は、このような取り組みが地域とのつながりを強化する重要な要素であると述べています。「人機一体」は単なる研究の支援に留まらず、研究そのものを推進する新しい役割を生み出す道筋です。職種間の壁を取り払い、チームで協力することで、より大きな成果を生むことが期待されています。
新しいイノベーションの創出を目指して
今後、岡山大学は「地域中核・特色ある研究大学」の理念に基づいて、このビジョンを具現化するための数々の活動を展開していきます。これらの取り組みは、地域とともに育まれ、さらなる研究の進展と新しい価値の創出につながるものです。
関わる全ての人々が、「ワクワク・ドキドキ」するような活動を体験できる場を作り上げ、未来を切り拓いていくことに期待が寄せられています。
興味のある方は、ぜひ「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」をご覧ください。詳しい情報は
こちらです。