カナダの資産運用会社Fiera Capitalが東京に拠点開設
カナダを本拠地とする資産運用会社、Fiera Capital Asia Japan Limited(通称フィエラキャピタル)が、2025年の1月に東京へ新たな拠点を開設することが決まりました。この拠点は、一般社団法人東京国際金融機構(FinCity.Tokyo)が運営する誘致プログラムを活用して設立されます。
フィエラキャピタルの概要
フィエラキャピタルは、独立系の資産運用会社で、全世界で約1,162億米ドルという資産を運用しています。北米、欧州、アジア、中東の各市場を対象に、機関投資家や金融仲介業者、富裕層向けに、個別化されたマルチアセットソリューションを提供しています。多様な投資機会を生かし、顧客のニーズに応じた運用戦略を構築し、持続可能な資産形成のサポートを目指しています。
フィエラキャピタルは、50を超える異なる投資戦略を展開し、リスク管理体制やインフラを整えることで、長期的かつ安定的な成果を提供できるよう努めています。また、東京への進出は、日本市場におけるさらなる機会を探求するための重要なステップと位置付けられています。
東京市場への期待
新しい拠点は東京都千代田区丸の内の丸の内パークビルに設置され、フィエラキャピタルの代表を務めるCJ Morrell氏が指揮を執ります。東京は国際金融中心としての地位を強化し続けており、フィエラキャピタルの参入は地域経済に新たな活力をもたらすことでしょう。日本市場への進出を通じて、顧客に対するサービスの質を向上させ、地域の金融機関とも連携していくことを目指しています。
FinCity.Tokyoの役割
一般社団法人東京国際金融機構(FinCity.Tokyo)は、東京を国際金融都市として発展させるために設立されました。2019年からスタートし、現在では約60の金融機関や行政機関が参加しています。FinCity.Tokyoは、金融地盤の強化とともに日本における資産運用業界の発展への貢献を目指しており、新たなビジネス機会を提供するフィンテック企業の誘致も行っています。
資産運用業者の誘致プログラム
FinCity.Tokyoが推進する「金融系外国発掘・誘致事業」は、東京をアジアの金融ハブとして発展させる取り組みの一環です。このプログラムは、国民の安定した資産形成を支援するための資産運用業者やフィンテック企業の参入を促進しています。
まとめ
フィエラキャピタルの東京新拠点は、同社が目指す国際的な資産運用の強化、また日本市場でのビジネス拡大に向けた重要な一歩となります。日本の資産運用において、グローバルな視点とバランスの取れた戦略をもたらすことで、地域の経済成長にも寄与することが期待されています。