東洋製罐、軽量アルミ缶で受賞
東洋製罐株式会社が、コカ・コーラ社と共にその革新的な缶製品で、第49回木下賞の研究開発部門賞を受賞しました。本賞は、日本包装技術協会主催で、包装業界の発展に寄与した企業を称えるものです。実際、この受賞は昨年に引き続き、再度の栄誉となりました。
アルミ缶の軽量化
受賞の理由となったのは、コカ・コーラ社の「ジョージア」185g用アルミ飲料缶における、革新技術による軽量化です。具体的には、従来の缶と比較して資材使用量を1缶あたり13%削減。さらに、缶胴部の重量も7.0gから6.1gにまで軽量化されました。この技術は、従来の缶製造方法に比べ、品質を保ちながら環境貢献を実現しています。
技術の背景
この軽量化技術は、東洋製罐の「缶底耐圧強度向上技術(CBR: Compression Bottom Reform)」を基にしています。この技術は、アルミ材料の使用量を減少させることで、温室効果ガスの排出量削減にも寄与しています。業界内でも革新性が高く評価され、2020年にはCans of the Year Awardsで金賞を受賞しました。
木下賞の重要性
木下賞は、故木下又三郎氏の業績を称え、包装研究や開発において顕著な成果を上げた企業に賞が授与されるものです。包装の改善や新分野の創出にも焦点を当てており、毎年選ばれる優れた技術や製品が多くの産業に影響を与えています。
持続可能な社会に向けた取組み
東洋製罐は今後も、環境への配慮を重視し、持続可能な社会の実現に寄与するための製品やサービスの開発を続ける意向を示しています。2050年を見据えた長期経営ビジョンを策定し、多くの人々に安心・安全・豊かさを提供することを目標としています。
まとめ
今後、高付加価値な製品やサービスを提供することで、社会の発展に寄与する東洋製罐の取り組みが期待されます。コカ・コーラ社の「ジョージア」シリーズも、今後さらに環境に配慮した製品となっていくことでしょう。持続可能な未来に向けたこの受賞は、業界に新たな道を開くものとなるでしょう。