「クラシコ」と「MNインターファッション」が資本業務提携を発表
2023年も終わりに近づく中、医療現場に革新をもたらすメディカルアパレルブランド「クラシコ」が、繊維商社の「MNインターファッション」との資本業務提携を発表しました。この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、医療向けユニフォームの新たな可能性を追求します。
クラシコの成長
クラシコは、2008年の創業以来、主に医療現場で使われる白衣やスクラブの企画・製造・販売を行ってきました。「医療現場に、感性を。」というミッションを掲げ、デザイン性と機能性を兼ね備えた商品を提供しています。特に、日本国内では47%の医師に認知されており、その中には「仕事のモチベーションになる」「患者さんとのコミュニケーションのきっかけになる」といった声も多数寄せられています。このような医療従事者からの支持を糧に、クラシコは16期連続の成長を誇り、海外市場への進出も果たしています。
MNインターファッションの役割
一方、MNインターファッションは、日鉄物産と三井物産が事業統合し、2022年に誕生した繊維商社です。同社は素材開発や生産、物流において豊富なノウハウを持ち、ファッション・繊維業界のライフスタイル分野で事業を展開しています。今回の提携によって、クラシコの独自性ある医療用ユニフォームの企画開発と、MNインターファッションが持つグローバルな生産・物流ネットワークが融合し、医療従事者にさらなる価値を提供することを目指しています。
提携の目的と展望
この資本業務提携の主な目的は、以下の3つに分けられます:
1.
生産・物流及び商品力の強化
- 両社は生産と物流の強化を図り、クラシコ商品をさらに高品質かつ安定的に供給することで、顧客満足度の向上を目指します。
2.
調達戦略の強化
- クラシコはMNインターファッションと共に調達戦略を策定・実行し、両社の事業を発展させていきます。
3.
グローバル市場への展開
- MNインターファッションの国際的なネットワークを活用し、アジア成長市場への進出を図ることで、クラシコの海外市場での成長を加速させる見込みです。
両社の期待コメント
MNインターファッションの吉本社長は、「今回の資本業務提携を機に、クラシコの高い企画力と当社の調達力やグローバルネットワークの活用による相乗効果が、両社の事業拡大の推進に繋がる」と期待を寄せています。
また、クラシコの大和CEOは、「MNインターファッションの生産・物流網とノウハウを活用することで、クラシコのグローバル展開を加速させ、多くの医療従事者に価値あるユニフォームを届けられる」と強い確信を表明しました。
新しい時代の医療アパレル
この提携により、医療アパレルの新たな時代が開けることが期待されます。両社が持つ専門性が結びつくことで、医療従事者のニーズに応える商品が誕生し、より多くの医療現場で利用される日が近づいているのかもしれません。クラシコとMNインターファッションが共に進化し続ける姿は、今後の医療業界にとっても注目すべきポイントです。