スパイスファクトリー、HCD-Netへの賛助会員加入に関するお知らせ
デジタル・トランスフォーメーション(DX)の支援に特化したスパイスファクトリー株式会社が、特定非営利活動法人である人間中心設計推進機構(HCD-Net)に賛助会員として入会しました。この新たな取り組みにより、同社は人間中心設計(HCD)の専門的知見を積極的に取り入れ、より高い顧客価値の提供を目指す意向を示しています。
人間中心設計がDXに与える影響
IPA(情報処理推進機構)が発表した「DX動向2024」によると、DXに取り組む企業の中で顧客のニーズを起点にした価値創出が成功しているのはわずか2割にとどまっており、その原因の一つとして「ユーザーがシステムを使わない」といった問題が挙げられています。これに対処するためには、単に技術やツールを導入するのではなく、利用者が実際に価値を感じ、継続的に利用できるような設計が重要です。ここにこそ、人間中心設計の重要性が浮き彫りとなります。
HCDとは、ユーザーのニーズや環境を深く理解し、それを反映した設計や評価を行うプロセスです。このアプローチにより、実際に業務で使われるシステムやサービスを開発し、より実用的で効果的なプロダクトを創出することが可能になります。
スパイスファクトリーの人材育成への取り組み
スパイスファクトリーでは、HCDに関する専門知識を持つ人材を育成するため、さまざまな教育投資を行っています。同社には人間中心設計専門家が2名、スペシャリストが1名在籍し、UXデザイナーの中でも3名が資格を保有しています。これは大手・中小企業の平均を大きく上回る教育投資に基づくもので、多様なクライアントのDX課題に対応するための基盤を築いています。
特に、スパイスファクトリーでは各種研修や資格取得支援を通じて、社員のスキルアップを図っています。例えば、ラピッド・プロトタイプ研修やOOUI研修を実施し、参加者が実践的なスキルを身につけられるようにサポートしています。また、月額5,000円までの自学補助制度も導入され、自己学習を奨励しています。
HCD-Netとの連携による今後の展望
HCD-Netは日本国内においてUXデザインの研究と実践を先導する重要な機関です。この組織にスパイスファクトリーが加盟することで、同社はより豊かで本質的なDX支援を提供できるようになります。今後、HCD-Netの一員として、同社は人間中心設計の実務家を育成し、俊敏性と創造性を生かしたサービスを展開していく意向を示しています。
スパイスファクトリーのGeneral Manager、佐藤千秋氏は次のように述べています。「HCD-Netと連携を深めることで、我々も人間中心設計の実践を広め、その価値を社会に提供していきたい」との影響力発揮が期待されています。
おわりに
スパイスファクトリーのHCD-Netへの加盟は、同社のDX支援の進化を象徴する出来事です。これにより、より多様なニーズに対応できるプロダクトの開発が加速することが期待されています。一方、HCD-Netにとっても、スパイスファクトリーの参画により、ユーザー体験には欠かせない要素を共に育んでいく機会が広がっています。これからの展開に注目です。