冬の入浴で気をつけたい！顔の赤みに関する調査結果

冬の季節に入浴した後、鏡を見たら顔が真っ赤になっていた経験はありませんか？特に美容や健康に気を使う方々にとって、その現象は決して無視できない問題です。医療法人社団鉄結会が行った調査によると、冬の入浴後に顔が赤くなると感じる人は何と約9割にも上ります。この現象は「温冷差」による肌への負担が引き起こしています。では、実際にどのような影響があるのでしょうか？

調査概要

- 対象者: 全国の20〜50代の男女300名
- 期間: 2025年11月1日〜11月15日
- 方法: インターネット調査
- 実施機関: 医療法人社団鉄結会（自社調査）

肌に赤みが出る？実態を調査

ほとんどの人が赤みを経験

調査の結果、「毎回赤くなる」という回答が28.7%、「よく赤くなる」が38.0%で、合わせて約88%の人が入浴後の赤みを経験しています。やはり、多くの方がこの問題に直面していることがわかります。

- 毎回赤くなる: 28.7%
- よく赤くなる: 38.0%
- たまに赤くなる: 21.3%
- ほとんど赤くならない: 9.3%
- 赤くならない: 2.7%

赤みが続く時間は？

赤みがどれくらいの時間続くのかを調査したところ、最も多かったのは「10〜30分程度」(38.3%)で、約6割が赤みが落ち着くまでに10分以上かかるという結果が出ました。これは、日常生活にも影響を及ぼす懸念があります。

- 5分以内: 12.4%
- 5〜10分程度: 24.7%
- 10〜30分程度: 38.3%
- 30分〜1時間程度: 18.2%
- 1時間以上: 6.4%

お風呂の温度はどうする？

冬のお風呂の温度について尋ねたところ、約7割の方が41℃以上の熱いお風呂を好んでいることがわかりました。これは、「温冷差」による肌への影響が懸念されます。

- 40℃未満（ぬるめ）: 8.3%
- 40〜41℃: 23.0%
- 41〜42℃: 34.7%
- 42〜43℃: 24.0%
- 43℃以上（熱め）: 10.0%

さらに、肌に対する高温入浴の負担を認識しているかについて調査した結果、約68%の人がその認識が不足していることが明らかになりました。

- 十分認識している: 9.7%
- やや認識している: 22.3%
- あまり認識していない: 41.0%
- 認識していない: 27.0%

温冷差がもたらす肌トラブル

調査の結果、冬の温冷差がもたらす肌トラブルとしては、以下のようなものが浮かび上がりました。

- 入浴後の顔の赤み: 72.3%
- 肌の乾燥・つっぱり: 68.7%
- 肌のかゆみ: 43.2%

実際に9割以上の方が何らかの肌トラブルを経験していることが示されました。

入浴習慣を見直すべき

皮膚科専門医である髙桑康太医師は、入浴後の顔の赤みを「皮膚血管拡張反応」とし、その原因と対策を明確に示しています。特に冬場は大きな温度差が肌に与える影響が大きいため、入浴の温度設定や入浴時間に気を付けることが大切です。

温冷差のトラブルを防ぐために

1. お湯の温度を38〜40℃のぬるめに設定
2. 長湯を避け、入浴時間は10〜15分程度にする
3. 脱衣所を暖め、温度差を小さくする
4. 入浴後はすぐに保湿ケアを行う
5. 顔を冷水で急に触れない

このように入浴習慣を見直すことで、肌トラブルの予防や改善が期待できます。