犬と猫の歯周病
2026-05-13 20:07:12

犬・猫の歯周病リスクについての大規模研究結果が公開

犬・猫の歯周病リスクに関する最新研究



アニコム損害保険株式会社は、2023年に実施された全国規模の犬および猫の歯周病リスクに関する研究成果を発表しました。研究の結果、日本のペット保険データを活用し、犬69万頭、猫19万頭における年齢や品種による歯周病リスクの変化が明らかとなりました。この成果は、国際学術誌「Frontiers in Veterinary Science」に掲載されています。

研究の背景と目的



本研究の主な目的は、歯周病リスクの加齢に伴う変化や品種ごとの違いについて深く理解することです。ペットの健康と寿命を伸ばすためには、早期の予防策が極めて重要であるため、このようなデータ解析が大変意義深いものとなります。

主要な研究結果



歯周病リスクの増加



研究によると、犬と猫の両者で歯周病の請求リスクは加齢とともに増加する傾向が見られ、その増加の程度には種差および品種差が存在しました。特に犬に関しては、猫に比べて基礎的なリスクレベルと加齢に伴うリスク増加が高いとの結果が報告されています。

犬におけるリスクパターン



犬についての詳細なデータ解析により、小型犬や超小型犬では若い時期に歯周病リスクが高く、加齢によってもそのリスクが緩やかに増加することが確認されました。研究者たちは、犬種ごとに4つのリスクパターンを特定しました:
1. 若齢期からリスクが高いが、加齢による増加が緩やかなタイプ
2. 若齢期にはリスクが低く、高齢化に伴って急増するタイプ
3. 若齢期からリスクが高く、加齢によって急増するタイプ
4. リスクが平均的なタイプ
これらの結果から、犬種ごとの歯周病リスクの違いが、発症や進行に影響を及ぼしている可能性が示唆されています。

猫におけるリスクパターン



猫に関しては、基礎的なリスク差は比較的小さかったものの、加齢に伴うリスクの増加において違いが見られました。特に、シャム猫が最も高いリスク増加率を示し、エキゾチック猫、ヒマラヤン、ペルシャ猫などの短頭種でも高い傾向が見受けられました。

研究の意義



本研究の成果は、歯周病が高齢期だけでなく、早い段階から注意が必要な疾患であることを示しています。特に、品種や体格によってリスクが異なるため、各ペットに応じた適切なケアが重要であることを明らかにしました。これにより、獣医療における診療方針の改善や、飼い主への情報提供が期待されます。

アニコムグループは、引き続きペット保険データを活用した研究を行い、より健康で豊かなペットライフの実現に寄与していきます。

論文情報



  • - 掲載誌: Frontiers in Veterinary Science
  • - 論文タイトル: Species-and Breed-Associated Heterogeneity in Age-Related Increases in Periodontal Disease Risk among Dogs and Cats Based on Japanese Insurance Claim Data
  • - 著者: 秋山礼良、松本悠貴、堀江亮 (アニコム損害保険株式会社)


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