横綱・豊昇龍の素顔に迫る今どきの相撲部屋
2025年12月23日火曜日の夜8時から放送される特別番組『今どきの相撲部屋〜横綱・豊昇龍の素顔〜』では、大相撲界で活躍する第74代横綱・豊昇龍の知られざる姿を余すところなく紹介します。土俵上では強い眼光で対戦相手を圧倒する彼ですが、実は心優しい青年であることが伝わってくる内容です。
豊昇龍は、15歳でモンゴルから来日し、幾多の苦労を乗り越え、横綱の地位を手に入れました。彼を支えたのは日本のお父さん、お母さん、そして弟ともいえる存在、ダウン症の輝哉さん(愛称:テッチ)です。彼らの間には深い絆があり、互いに「ビャン」と「テッチ」と呼び合う関係性が映し出されます。これまでの苦労や共に過ごした時間が織りなす感動的なストーリーは、視聴者に強い印象を与えることでしょう。番組内では、少年相撲道場で出会った日の秘蔵映像も公開され、豊昇龍の心温まる姿が多くの人々を魅了します。
特別な絆と約束
豊昇龍とテッチには、横綱の優勝パレードカーに一緒に乗るという約束があります。このような約束を背負いながら、豊昇龍は土俵に立ち続けており、テッチを気に掛けながらも全力で戦っています。家族との絆は、彼にとってかけがえのない支えとなっていることが伝わります。
熱き戦いの舞台
番組はまた、豊昇龍とライバルである横綱・大の里との戦いにスポットを当てます。今年の相撲シーズンでは、豊昇龍と大の里の対戦成績は、豊昇龍が7勝、大の里が1勝という結果でしたが、どちらも非常に実力拮抗。豊昇龍は「大の里との取り組みは、自分の気持ちを高め、燃え上がる」と語ります。この一戦にも密着し、舞台裏に迫ります。
現代の相撲部屋の実情
さらに、立浪部屋の日常を通じて現代の相撲界の新しい風を感じることができます。朝稽古の様子、伝統のちゃんこ料理「ソップ炊き」の由来、さらには体のケア法まで、多岐にわたる取り組みを紹介。立浪部屋がSNSなどで力士たちの日常を発信し、新たなファンを獲得している様子は、若者たちにも親しみやすい現代の相撲部屋の姿を映し出します。
プレッシャーとの葛藤
豊昇龍が横綱昇進後に直面した試練も見逃せません。横綱としての責任を果たすべく、彼自身の心の葛藤やトラウマに向き合う場面が描かれます。「負けちゃいけないという気持ちが、時には自分の相撲を崩してしまうことも」と明かす彼の胸の内は、一層の感動を呼び起こします。
優勝決定戦への道
最後に、9月と11月の場所での優勝決定戦に臨む豊昇龍の姿を追いかけます。体力的な苦労の中でも、テッチとの約束を果たすために土俵に立ち続ける豊昇龍の姿は、ただのスポーツマンを超えた人間としての切実な思いを伝えます。観客の応援と共に闘う彼の姿をぜひとも見届けたいですね。
この特番はナレーター松村沙友理さんが務め、豊昇龍のフィールドでの戦いや、彼を支える人々の描写が一つの物語として描かれています。大相撲の現代とその中で輝く若者の姿を是非ご覧ください。