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中村屋サロン美術館「アーティストリレー総集編 vol.Ⅰ」の魅力

2025年2月26日から5月25日までの間、新宿に位置する中村屋サロン美術館では「中村屋サロン アーティストリレー 総集編 vol.Ⅰ」が開催されます。この展覧会は、中村屋サロン美術館が2018年から取り組んできた作家紹介プロジェクトの集大成であり、前後期に分かれた10名のアーティストが参加します。

中村屋サロンの歴史

中村屋サロンの起源は、明治末期から昭和初期にかけて、多くの芸術家が集まった新宿中村屋に遡ります。この地では、彫刻家の荻原守衛や画家の中村彝、書家の會津八一といった著名な芸術家たちが、互いに刺激を受けながら創作に取り組んでいました。その名残は今も、中村屋サロン美術館の運営に色濃く反映されています。

アーティストリレーとは

「中村屋サロン アーティストリレー」は、毎年異なるアーティストが参加し、それぞれが次年度の作家を指名していく形式を採用しています。このリレー方式によって、アーティスト同士がつながりを持ち、新しい表現が生まれる場となっています。

2025年には、これまでの5回にわたる参加アーティストの作品が一堂に会し、その変化や成長を比較することができる貴重な機会となります。展覧会では、参加作家がそれぞれのテーマに基づいて発展させた最新作が展示され、彼らの個性やスタイルが同じ空間で交わるさまを楽しむことができます。

展示作家の紹介

前期展示（2025年2月26日～4月6日）

• - 新恵美佐子（日本画家）

作品テーマは「花」。身体から生まれるエネルギーを花に投影し、観者に無限の生命感を届けます。

• - 及川聡子（日本画家）

「光の萌」をテーマに、水蒸気や煙を題材とした独特のシリーズを展開しました。

• - 浅見貴子（画家）

季節の移ろいを表現した「梅」シリーズや、網戸越しの風景を描いた作品が特徴。

• - 安部典子（美術作家）

地形図に似たオリジナル作品や、カッティングアートで構成された作品が展示されます。

• - 宮森敬子（美術作家）

戦争を生きた祖母の人生と、それにまつわる感情を描いた5つのテーマで構成される展示を実現。

後期展示（2025年4月16日～5月25日）

• - 染谷聡（漆芸作家）

漆という素材の新しい可能性を示した「うつわ」をテーマにした作品が並びます。

• - 鈴木まもる（画家・絵本作家）

鳥の巣とその構造をシームレスに組みあわせた絵画が特徴的。

• - 布施知子（折り紙作家）

人気のスネークや箱シリーズなどの折り紙作品の数々を展示。

• - 富田菜摘（現代美術家）

廃材を利用した動物作品が、見る人に命の尊さと美しさを感じさせます。

• - 三宅一樹（彫刻家）

碌山研究の成果や様々な神像彫刻を展示予定。

開催情報

この展覧会は、中村屋サロン美術館にて行われ、入館料は300円です。高校生以下や特定の障がい者は無料ですので、ぜひ足を運んでみてください。また、リピート割引も用意されており、前回の展覧会の半券を持参すると200円割引になります。
ギャラリートークの動画配信も予定されており、興味深い情報を得ることができます。

アクセス情報

美術館は新宿駅から徒歩2分の好立地。展示期間中は新たな芸術の魅力を体験する絶好の機会です。美術館の営業時間や最新の情報については公式ホームページをチェックして訪れることをお勧めします。
新宿の中心で、アーティストたちの作品に触れ、彼らの情熱や思いを感じることのできるこの展覧会に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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