内航海運の新基準
2026-05-11 12:24:21

内航海運の透明化を目指す「標準的な考え方」の意義と展望

内航海運の透明化を目指す「標準的な考え方」の意義と展望



内航海運は、日本国内における重要な貨物運送手段として、幅広い産業活動を支える役割を果たしています。EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)が、国土交通省の依頼を受け、内航海運に関する運賃や用船料等の算出方法を整理する「標準的な考え方」の策定を支援しました。この取り組みは、内航海運業者と荷主企業との取引の透明性向上を図り、公正な取引環境を実現することを目的としています。

内航海運の現状と課題



内航海運は、国内貨物輸送の約40%を担い、鉄鋼や石油製品などの重要な基礎物資を運ぶ社会インフラとして位置づけられています。しかし、内航海運業者は多くが中小企業であり、運賃や用船料の算定において十分な基準がなかったため、荷主企業との価格協議が難航するケースが多く見られました。

最近では、価格協議が総額ベースで行われることが多く、発注者と受注者の間で費用や作業内容に関する認識のずれが生じることが多くなっています。このような混乱は、業者にとって不利益をもたらす要因となり、適正な価格設定への障壁となっていました。国土交通省はこの現状を打破すべく、運賃の算出方法を明確にする必要があると判断しました。

EYSCの支援内容



EYSCは、この「標準的な考え方」の策定にあたって、実務に即した形での運賃算出法の整理や、関与する業者や専門家との合意形成に深く関与しました。具体的には、運送契約や用船契約の標準契約書式を参考にし、関連する費用項目を洗い出しました。さらに、業界内でのアンケートやヒアリングを行い、提供作業の実態に関する情報を収集しました。

これらのデータをもとに、EYSCは「標準的な考え方」の素案を作成し、内航海運に関する有識者検討会での議論を経て最終的な整備を進めました。このプロセスには、運送業者、学識経験者、荷主企業が関わり、さまざまな視点からの意見を融合させることが重要でした。

今後の展望



「標準的な考え方」が策定されることで、今後は国や業界団体が主導してその浸透を図ります。内航海運業者と荷主企業双方の理解が進むとともに、実際にこの考え方が運用されていく過程が重要です。これは取引の公正化や船員の働き方改善、生産性の向上にもつながると期待されています。

EYSCの志田光洋パートナーは、この取り組みの意義について「内航海運を社会基盤として再定義し、持続可能性を高める点に意義がある」と述べています。業界発展に貢献し、より良い社会の実現に向けた取り組みとして、今後の海運・物流分野に活かされることが求められています。

この「標準的な考え方」の詳細については、国土交通省のウェブサイトで確認できます。内航海運の運賃算出における新たな基準が、業界全体の発展に寄与することを期待しています。


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