スペースシードホールディングスとJAT LIFE社が健康製品の共同開発を開始
2025年8月25日、東京都港区に本社を構えるスペースシードホールディングス株式会社と、マレーシアのヘルスケア企業JAT LIFE Sdn. Bhd.が、ヘルスケア製品の共同開発に関する覚書(MOU)を締結しました。この協業を通じて、両社は日本とマレーシアのそれぞれの強みを活かし、アジア市場に向けた新しい健康価値を創出することを目指します。
スペースシードホールディングスの取り組み
スペースシードホールディングスは、「ファーメンテーション(発酵)×ロンジェビティ(長寿)」をテーマに、発酵技術や分子生物学研究を基にした製品開発を進めています。加齢に伴う健康の維持や向上を図るため、エイジングコントロールに特化した製品やサービスを提供しています。この先進的なアプローチが、肥満や生活習慣病の予防に寄与することを狙っています。
JAT LIFE社の強み
一方、JAT LIFE社はマレーシアに拠点を持ち、日本の藻類技術を活用したパーソナルケアおよびサプリメントの製造を行っています。地域に根差した製造・流通ネットワークを有し、ASEAN市場における健康製品の提供を役割としています。「DR. KENGO」というブランド名で展開する製品群は、高品質ながらもHALAL認証を取得しており、消費者にとって安全かつ信頼できる選択肢となっています。
協業の成果
今回のMOUに基づいて、両社は特に以下の3つのテーマに注力して協議を進めます。まず、日本の技術を活用したマレーシア向けヘルスケア製品の開発です。次に、マレーシア発の「DR.KENGO」ブランドのASEAN諸国への展開支援です。そして、生活習慣病予防や健康寿命の延伸を目的とした製品の市場提供を行い、社会的課題の解決に寄与していきます。
糖尿病と健康寿命の重要性
特に注目すべきは、マレーシアにおける糖尿病の深刻な健康問題です。WHOの予測によれば、近い将来、糖尿病の発症率は大幅に増加する見込みです。糖尿病は、心血管疾患や腎不全、さらには視力障害を引き起こす可能性があり、健康寿命の短縮につながります。
これに対応するため、スペースシードとJAT LIFEの提携は、科学的根拠に基づく介入を通じ、糖尿病の根本原因にアプローチする新たな製品開発を目指しています。これにより、慢性疾患の管理を強化し、健康寿命の延伸に貢献することが期待されます。
発酵と長寿のプログラム
さらに、スペースシードホールディングスは「Fermentation and Longevity Fund」を運用しており、これは発酵・長寿関連技術の実装支援を行う投資プログラムです。このプログラムを利用することで、マレーシアでの追加投資の機会を模索し、健康課題に取り組んでいく方針です。こうした取り組みは、現地のウェルビーイングの改善や長寿社会の実現に寄与することが期待されています。
まとめ
スペースシードホールディングスとJAT LIFE社の提携は、アジア市場における健康製品の革新を追求する画期的な取り組みです。両社が持つ専門知識と技術が融合することで、より良い社会の実現に向けた大きな一歩となることでしょう。