宇宙でのリラクゼーションを実現した「香るカプセル」アイマスクの挑戦
数々の技術が結集したリラクゼーショングッズが、ついに宇宙に舞い降りました。この度、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)によって宇宙に届けられたのは、三生医薬、株式会社ニトリ、そして株式会社IRiS Tokyoの共同開発によるアイマスクです。このアイマスクには、三生医薬が提供する「香るカプセル」が組み込まれており、その特別な体験は、実際に国際宇宙ステーション(ISS)で使用されました。
油井亀美也宇宙飛行士の体験談
このアイマスクを実際に使用したのは、日本の宇宙飛行士、油井亀美也さん。彼はこの新しいアイマスクを着用し、宇宙での撮影ミッションを行いました。油井さんは次のようにコメントしています。「ISSのように、職場と休憩所が近接した環境では、休息の重要性が浮き彫りになります。このアイマスクを使うことで、リラックスする瞬間を自分で作ることができ、香りによって“オン・オフ”の切り替えができるかもしれません。」この言葉からも、アイマスクによる香りのリラクゼーション効果が期待されていることが伺えます。
プロジェクトの成り立ち
この革新的なアイマスクは、「Think Space Life アクセラレータ・プログラム2021」の一環として開発されました。このプログラムでは、宇宙と地上の両方の生活をより良くするために、各社の技術を結集しています。特に、宇宙飛行士が長期間宇宙に滞在する際に直面する「睡眠」「リラックス」「匂い」の課題に着目し、その解決策としてアイマスクが提案されたのです。
香るカプセルの仕組み
このアイマスクに使用されている「香るカプセル」は、IRiS Tokyoが設計した天然の精油を独自技術で封入し、安定した状態で香りを放つことができます。使用者がカプセルを潰すことで、香りがふわっと広がる仕組みです。さらに、ニトリが提供する吸湿発熱素材のNウォームを用いて、香りと温もりの調和が取れた心地よい睡眠環境を提供します。これにより、宇宙の特異な環境でも使用されることを目的とした、従来にはなかった新しいリラクゼーション体験が実現しました。
地上への展開
このプロジェクトの成功は、宇宙での使用にとどまらず、地上でも多様な応用が期待されています。長距離移動時に利用できるリラクゼーショングッズとして、さらには医療や介護、宿泊施設における快眠サポートアイテムとしても利用可能です。夜勤を行う医療従事者などにとって、生活リズムを整えるための強力な助けとなるでしょう。また、防災・避難所での心理的な安定を図るアイテムとしての展開も検討されています。
代表者のコメント
三生医薬の代表取締役社長、今村朗氏は「宇宙で実際に使用されたことは、私たちの技術の証であり、今後の新たな挑戦への大きな力となります。各社の協力を得て、今後も人々の健康に寄与する商品の展開を進めていきたい」とコメントしました。
この取り組みは、ただ宇宙のためだけではなく、地上の多くの人々の暮らしをより良くすることにも貢献しています。宇宙から地上へと広がる可能性は、今後の展開に目が離せません。これからも「香るカプセル」アイマスクがもたらす新しいリラクゼーション体験に期待したいですね。