マネーフォワードがインド・チェンナイに開発拠点を新設し国際展開を加速

マネーフォワード、インド初の開発拠点をチェンナイ市に開設

株式会社マネーフォワードのグループ企業であるMoney Forward India Private Limitedは、2025年2月にインド・チェンナイ市に新たな開発拠点を設立すると発表しました。これは、同社の海外開発拠点としてはベトナムのホーチミンおよびハノイに続き3拠点目となります。

インド開発拠点設立の意義

マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションのもと、個人・法人・金融機関向けに60以上の多岐にわたるサービスを展開しています。このたび、エンジニアの採用を加速し、開発体制を強化するためにインド国内の初拠点をチェンナイに設けることが決定しました。

インドは、1950年代からインド工科大学（IIT）などの高等教育機関や研究機関が設立され、世界中で多くのITエンジニアを輩出している国です。また、チェンナイは数多くのSaaS企業が集まる「SaaSキャピタル」としても知られ、ITエンジニアが活躍する理想的な地域とも言えます。今後、この拠点では『マネーフォワードクラウド』を中心としたバックオフィスSaaSの開発を進めていく予定です。

グローバルな開発組織の推進

経済産業省の調査によると、2030年には日本国内で最大79万人のIT人材が不足する見込みです。このため、マネーフォワードは国籍を問わず多様な人材が活躍できる環境づくりを目指し、2017年から外国籍のエンジニアの採用を始めました。その結果、現在では世界40ヶ国以上からエンジニアが集まり、開発組織の外国籍メンバー比率は4割を超えています。

拠点長の紹介

インド開発拠点の拠点長には、Vivek Gokhale氏が就任します。彼は2004年にバーテックスソフトウェアに入社した後、通信分野のプロジェクトをリードし、2012年には楽天に移籍。同社では東京、シンガポール、ベンガルールでのeコマース開発を指導してきました。Gokhale氏は2023年にマネーフォワードに参加し、2024年4月から取締役および拠点長として活動します。

Gokhale氏は次のように述べています。「この度、インドのチェンナイ市に開発拠点を設立することになりました。インドは豊かなITの歴史を持ち、世界中のIT企業が拠点を置いています。この新たな拠点を通じて、マネーフォワードがさらなる成長を遂げることを期待しています。」。

Money Forward India Private Limitedの拠点情報

- 名称：Money Forward India Private Limited
- 所在地：No. 1001 & 1004, Tower B, 10th Floor, World Trade Center, 5/142, Rajiv Gandhi Salai, Perungudi, Chennai - 600096, Tamil Nadu, India（2025年2月から営業予定）
- 代表者：Director Vivek Gokhale
- 事業内容：プラットフォームサービスの開発
- 公式ウェブサイト

まとめ

マネーフォワードはインド・チェンナイに新たな開発拠点を設立することで、グローバルなテクノロジー企業としての成長を続けています。エンジニアのスキルを最大限に活かしながら、ユーザーにとって選ばれるサービスの提供を目指す姿勢は今後の発展にも大きな期待が寄せられます。今後の動向に注目が集まる中、マネーフォワードの新たな挑戦に対する期待が高まります。