モントレー・カー・ウィークにおけるベントレーの魅力
2025年8月5日、カリフォルニア州で開催された「モントレー・カー・ウィーク」では、ベントレーが自身の過去、現在、そして未来を象徴する名車を披露しました。このイベントは自動車愛好家やコレクターにとって、特別な意味を持つ機会となっています。ベントレーは、時代を超えた美しさを希求し続けてきましたが、今回の展示によって、その哲学をさらに強調しました。
新型モデルの数々
イベントの目玉は、新型ベントレーが多数公開されることでした。特に、現在のベントレーを体現するコンチネンタル GT/GTCやフライングスパーといったモデルが盛大に展示され、その中で新型ベンテイガ スピードがアメリカで初めてお目見えしました。新型コンチネンタル GT スピードは、新たな塗装技術である「オンブレ塗装」を採用し、その美しい二色のグラデーションが目を引きました。特に、マリナー部門におけるパーソナル・コミッショニングによってこの塗装オプションが選べることも大きな話題となっています。
未来を象徴するコンセプトカー
ベントレーは未来のラグジュアリーを追求する中で、コンセプトカー「EXP 15」を発表しました。8月17日にペブルビーチで行われたこの特別展示は、ベントレーの新しいビジョンを体現しています。「EXP 15」は、美しい造形と優れた性能を兼ね備えたモデルで、アイコニックなデザイン要素は1930年代のモデルを彷彿とさせるつくりとなっています。このコンセプトカーの全長は5メートルを超え、視覚的なインパクトは絶大です。
体験型展示と試乗機会
ベントレーの「ホーム・オブ・ベントレー」では、来場者が同社のクラフツマンシップに触れる展示が行われており、さらにデザイナーとの共創体験も提供されました。また、最新の第4世代モデルは、試乗体験も可能でした。特にコンチネンタル GTには、革新的なパワートレインが搭載されており、最大出力680PSを実現しています。このように、ベントレーはただ車を生産するだけでなく、新しい体験を提供することに力を入れています。
特別なオークション
ボナムズでは、ベントレーの木工部門で使われるコア材によって作られた一点物のサーフボードが出品され、この収益は特定の慈善活動に全額寄付される予定です。このような取り組みからも、ベントレーの社会貢献に対する姿勢が伺えます。
過去の名車も登場
ベントレーのヘリテージ・コレクションからも1939年製の「マークV コーニッシュ」が初めてモントレーの地を訪れました。このモデルは、ベントレーが空力デザインに取り組む初期の重要な一台として評価されています。歴史的な背景を持つモデルが再現されることは、愛好者にとっても感慨深い出来事です。
まとめ
ベントレーが「モントレー・カー・ウィーク」で示したのは、単なる過去の名車を展示するだけではなく、未来への挑戦や社会貢献の姿勢も広くアピールするものです。過去の技術と現代のデザインを融合させ、さらに新しい価値を生み出すベントレーの姿勢は、多くのファンを魅了し続けています。自動車文化の中でのベントレーの立ち位置は、今後も変わらずに特別なものとなるでしょう。