BRANUがHike VenturesにLP出資
BRANU株式会社は、次世代AI事業の共創を推進するため、ベンチャーキャピタルHike Venturesにリミテッドパートナー(LP)として出資を行ったことを発表しました。東京都に本社を置くBRANUは、「建設業界をテクノロジーでアップデートする」を目指し、AI技術を駆使した事業展開を強化しています。
On AI — 建設業界の革新をリードする
BRANUが掲げる「On AI」は、AI技術をベースに建設業の現場を改革し、新たな価値創造を目指す指針です。同社はCAREECON Platformなどの製品を通じて、AIを活用した開発と運用を進めています。その目的は、長年にわたる建設業界の人手不足や属人化、低収益性といった課題に解決策を提供し、業界全体の抜本的な変革を実現することです。
AIネイティブな環境の構築
「On AI」は、単にAI技術を導入するだけでなく、AIが当たり前の存在となる“AIネイティブ”な環境を構築することを目指しています。これにより、属人的に蓄積されていた知識の共有、自動化業務、リスクや利益の可視化が実現し、建設業の生産性向上に寄与します。特に中小企業にとっては、人的および資金的リソースの限界を補う技術として注目されています。
LP出資の意義
近年のAI技術の急速な進化により、多くの産業での業務効率化や意思決定支援が実現されてきました。しかし、建設業界は特有の課題を抱えており、現場ごとの違いがDXの進展を妨げています。AIはこれらの構造的な制約を克服する可能性を秘めており、それを実現するためにBRANUはHike Venturesへの出資を決定しました。
Hike Venturesとの連携による相乗効果
Hike VenturesはAI技術を活用するスタートアップに特化した投資を行っており、新しいアイデアや技術との接点を持つことが、BRANUにとっての大きな強みです。同社は、シリコンバレーを中心にした世界の最前線のAIスタートアップとのネットワークを広げ、さらなるプロダクト開発と事業成長を図っています。
BRANU CFOの宇都宮氏は、「On AI」の開発方針に関連して、他社との連携の重要性を強調し、Hike Venturesの持つ知見がBRANUのプロダクト開発に貢献することを期待しています。
CAREECON Platformの概要
BRANUが展開する「CAREECON Platform」は、建設事業者向けの統合型ビジネスツールであり、マーケティングから採用管理、施工管理、経営管理に至るまで幅広い機能を提供しています。特に中小企業向けに特化したDX支援を行っており、契約社数も5,000社を超える実績を持っています。これにより、建設業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。
Hike Venturesの特性
Hike Venturesは、AI技術の社会実装を目的とし、様々な研究者や技術者と連携してスタートアップの成長を支援しています。日本と米国の架け橋としての役割も果たし、資金提供だけでなく、技術的な視点からスタートアップを支えている点が特長です。
まとめ
BRANUとHike Venturesの提携は、建設業界におけるAIによる革新を加速させるものとして、大きな期待が寄せられています。将来的には、両者が共に次世代の産業構造を形成していくことに貢献することが期待されており、今後の展開に目が離せません。