T2が50億円の資金調達を完了し物流革命を目指す
株式会社T2(東京都千代田区)が、プレシリーズBラウンドで9社からの出資を受け、合計50億円の資金調達を達成しました。この新たな資金により、T2の累計調達額は110億円を超え、自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現に向けた一歩が更に加速します。
自動運転技術の進化
T2は、2022年8月に設立され以来、物流業界が抱える「2024年問題」に関連するドライバー不足の解消を目的とした事業を展開してきました。特に、ドライバーを必要としないレベル4の自動運転トラックによる幹線輸送の開始を2027年に予定しています。これは、物流業界の将来にとって画期的な取り組みです。
今回のプレシリーズBラウンドでは、宇佐美鉱油や日本郵政キャピタルを含む合計9社が参加。特に既存株主からのさらなる支援が得られ、新たなパートナーシップが形成されたことは、今後の展望をより明るくしています。
資金の活用と今後の展望
調達した資金は、2025年7月に開始予定のレベル2自動運転トラックによる商用運行の本格化に向けた取り組みに活用されます。また、これにより、T2は最終的にレベル4自動運転トラックによる自動化された幹線輸送を実現し、物流業界の課題を根本から解決するという目標を持っています。
各社からの期待
今回の出資に際して、各社からは強い期待が寄せられています。
- - 宇佐美鉱油代表取締役社長の宇佐美氏は、「T2の取り組みが運送業界の成長に寄与することを期待しています」とコメント。
- - 日本郵政キャピタルの井形氏も「持続可能な物流網の構築に向けて共に取り組むことが心強い」と発言。
また、NX・TCリース&ファイナンスの小林氏は「自動運転技術を活用した新たな価値創造に貢献できることを嬉しく思います」と述べ、T2の汎用性に期待を寄せています。さらに、福山通運の熊野社長は「自動運転技術は未来の物流インフラを支える重要な鍵になる」とし、事業の進展に期待を寄せています。
T2の使命と今後の展望
T2の代表取締役CEOである熊部氏は、「今回の資金調達を受けて、私たちはレベル4自動運転トラックによる幹線輸送を実現し、物流業界の未来を支える使命を全うしていきます」と強調しました。
T2は、自動運転技術の導入によって、効率性や安全性を向上させ、環境への影響を軽減することを目指しています。つまり、T2の取り組みは、単なる自動運転トラックの開発に留まらず、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップでもあります。
まとめ
T2の革新的なアプローチは、物流業界に多くの利点をもたらし、業界の未来を切り拓くパートナーとしての役割を果たすことが期待されています。今後の進展に注目しつつ、私たちもこの新たな物流の時代を見届けていきましょう。