フローラ・プリムとアイアート・モレイラの新たな音楽の旅
ブラジルのフォルタレーザ市にあるジャスミン・ミュージック・スタジオから、新たな音楽の風が吹いてきました。シンガーの
フローラ・プリムとパーカッショニストの
アイアート・モレイラが、音楽的なセッションを重ねて生み出したシングル「Aqui, Oh!」がついに8月29日に配信リリースされます。
このシングルは、トニーニョ・オルタとフェルナンド・ブラントによる楽曲です。タイトルの「Aqui, Oh!」は「ここだよ!」という意味で、彼らのブラジルらしい情熱と希望が込められています。プロデューサーである
ヒカルド・バセラールは、今回のプロジェクトに深く関わりながら、音楽的創造性を見出してきました。彼はフローラとアイアートとの交流を通じ、彼らの新たなアルバムを制作するアイデアが浮かんだと語ります。
一緒に生まれた音楽とその背景
フローラは、彼女の前作となるアルバム『If You Will』から15年ぶりに新たな作品に挑むことになります。「Aqui, Oh!」では、彼女がメインボーカルを務め、アイアートもパーカッションだけでなくボーカルでも参加しており、まさにコラボレーションの真髄を表現しています。「この曲をフローラに聴かせた時、彼女は非常に好意的で、共に録音することになりました」とバセラールは振り返ります。
フローラとアイアートは、常に新しい音楽を探求し続ける姿勢を持ちながらも、彼ら自身のブラジル的な特徴を失うことはありません。「二人のパフォーマンスには、成熟した表現と創造性、何より音楽的な繊細さが備わっています」とバセラールは言葉を続けます。「Aqui, Oh!」は、フローラとアイアートの新しいアルバムのボーナストラックとしても収録される予定です。
ジャスミン・スタジオドキュメンタリー
このレコーディングは、監督のジョン・トブ・アズライによるドキュメンタリーとしても記録されており、プロセス全体が映像化されています。バセラールは、過去にも同スタジオでドキュメンタリーを制作しており、今後も意義深い音楽ドキュメンタリーを作成する意向を示しています。「ジャスミン・スタジオでの体験は、音楽だけでなく人間関係の深まりももたらします」と彼は話します。
音楽とともに歩むパートナーシップ
フローラ・プリムとアイアート・モレイラは、音楽面でもプライベートでも約60年の歴史を刻んできたパートナーです。アメリカでの長いキャリアを経て、再びブラジルに戻り、新たな音楽を形にしています。フローラは1967年にアメリカに渡り、その後アイアートと結婚。以降、数々のアートプロジェクトや演奏に参加し続けています。
アイアートも、現代パーカッションの父と称されるほどの実力を持つアーティストであり、1962年にはサンバランソ・トリオを結成。その後、数々の著名アーティストと共演し、ジャズ界において中心的存在となりました。
バセラールの新たな挑戦
バセラールは、「Aqui, Oh!」をリリースすることで、フローラとアイアートの新しいアルバムプロジェクトが広がり、さらにはアイアートとのデュオアルバムの制作も進めています。このアルバムには、未発表曲が収録される予定です。音楽だけでなく、バセラールは、彼らの結婚式を手掛けたこともあり、深い絆を築いたことも大きな思い出です。彼は「彼らとの音楽制作を通じて、私たちの友情も深まりました」と語っています。
新シングル「Aqui, Oh!」は、Spotify、Apple Music、Tidalなどのプラットフォームで配信中。詳細は
こちらからご確認ください。