別所隆弘写真展「煙か闇か爆ぜ物」について
2025年2月25日から、ニコンプラザ東京の「THE GALLERY」で新たな写真展が始まります。フォトグラファー別所隆弘の個展「煙か闇か爆ぜ物」は、花火をテーマに光と闇、そしてその副産物である煙の探求を行います。
展示の背景と目的
別所隆弘が語るこの展示の核心には、私たちの目で感じる「瞬間」があります。花火は、単なる美しさだけでなく、その背後にある静寂や期待感も魅力的です。彼の作品は、花火が弾ける瞬間の光と、その後の静けさ、そして現れる煙の表情を捉えています。彼は、この展示を通じて、写真が時間と空間をどう捉えるかという問いを投げかけたいと考えています。
この展示は、単なる視覚的な体験以上のものを提供し、来場者に深い思索を促すことを目的としています。
作家のメッセージ
別所は、「花火の直前の静けさや、爆発の瞬間に感じる様々な感情の変化に心惹かれる」と表現しています。彼の作品は、宇宙の創世に似た神秘的な瞬間を捉え、写真という媒体を通じて壮大な物語を描き出します。光の美しさだけでなく、全てを飲み込む闇や、煙の存在にも愛情を持っていると語っています。
展覧会について
この企画展は、東京会場が2025年2月25日から3月10日まで、大阪会場が同年3月20日から4月2日まで開催されます。開館時間は午前10時30分から午後6時30分までとなり、日曜日は休館日です。
来場者は、花火の光と闇の魅力を体験しながら、別所の視点を共有し、アートとしての写真の深さについて考える貴重な機会となることでしょう。さらに彼の活動には、文学に対する情熱も反映されており、「世界を自分の目で理解したい」という探求心が、この展示に込められています。
プロフィール
別所隆弘は、フォトグラファーとしての活動のみならず、文学研究者としても知られています。彼の作品には、滋賀や京都を中心に撮影した「Around The Lake」というテーマがあり、自身の視点を詩的に描き出しています。最近では、Z8の公式プロモーションにも出演しており、近著『写真で何かを伝えたいすべての人たちへ』は、多くのファンから支持を得ています。
最後に
花火を通じて光と闇、時間と空間の探求を行う本展は、写真とアートに興味がある方、また新たな視点を求める方にとって必見の内容です。皆様のご来場を心よりお待ちしています。ぜひ、別所隆弘が切り取った花火の美しさと神秘を味わってください。