AnyMind Group、eギフト事業を強化
テクノロジーカンパニー・AnyMind Groupは、技術を活用してブランド構築や生産管理、ECサイト構築などを支援する企業です。この度、同社はeギフトサービスを展開するAnyReach株式会社を完全子会社化することを決定しました。これにより、AnyMind Groupは、さらなる成長を目指し、新たな市場機会を取り込むことを狙いとしています。
AnyMind Groupの概要
2016年にシンガポールで設立されたAnyMind Groupは、アジアを中心に15ヵ国・地域で事業を展開しています。「Make Every Business Borderless」というビジョンのもと、EC、マーケティング、物流などを統合的に提供するBPaaS(Business Process as a Service)モデルが強みです。これにより、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、効率性を高めることを実現しています。企業の成長を促進するために、特に地域特化型チームを運営し、現地のニーズに応じたサービス提供をしています。
AnyReachのビジョンと成長
一方、AnyReach株式会社は2021年に日本で創立され、主にeギフトサービス「AnyGift」を通じて新たなギフト市場を開拓しています。このサービスでは、相手の住所が分からなくてもSNSやメールを通じてギフトを簡単に送ることができ、リリースからわずか3年で700社以上の導入実績を誇ります。AnyMind Groupとの連携により、さらなるサービスの拡充と海外市場へのシフトが期待されています。
市場展望と戦略
日本のEC市場は、急速に成長しており、2027年までには約2,570億米ドルに達すると予想されています。それに伴いeギフト市場も拡大が見込まれており、AnyMind Groupはファッション、コスメ、食品などのブランドと連携を深め、クロスセル戦略を通じて市場シェアの拡大を狙っています。AnyMind GroupのCEO、十河宏輔氏は「AnyReach社の子会社化により、より多くのブランド企業や消費者へ革新的なサービスを提供することができる」とコメントしています。
AnyReachの進化
AnyReachは、ギフトのデジタル化を進めるだけでなく、カード型の引出物「AnyGift Wedding」や法人向けの販促キャンペーン「AnyCampaign」など、多岐にわたる製品を展開しています。このようなサービスにより、ギフト市場におけるデジタルとオフラインの融合を目指しています。
まとめ
AnyMind GroupとAnyReachの協力は、ギフト市場をデジタル化しつつ、リアルな流通面でも確固たる地位を築くための重要なステップです。両社の成長戦略は、今後の日本市場におけるeギフトの可能性を広げていくことでしょう。さらなる展開に期待が寄せられます。