M&AキャピタルパートナーズとSOMPOリスクの新たな試み
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社(以下MACP)とSOMPOリスクマネジメント株式会社(以下SOMPOリスク)、そして損害保険ジャパン株式会社(以下損保ジャパン)は、2025年9月より汚染土地流動化コンサルティングサービスを提供することを発表しました。この協業は、M&Aに伴う土壌汚染リスクを支援し、スムーズな事業承継を促進することを目指しています。
現代のM&Aと土壌汚染の課題
近年、企業の譲渡において土壌汚染が大きな懸念事項となっています。譲渡側の企業が土壌汚染リスクを抱える場合、その影響はM&Aの成否にまで及ぶこともあるため、この問題に対処することが求められています。土壌汚染は目に見えにくく、調査を通じてその全貌が明らかになることが多く、初期段階でのコスト見積もりが難しいという特徴があります。このため、想定を超える費用が発生し、取引へ悪影響を及ぼすことも少なくありません。
このような状況下で、MACPはM&A案件ではSOMPOリスクと損保ジャパンと連携し、土壌汚染リスクに関する包括的なサポートを提供することを決定しました。
提供されるサービスの内容
この提携によって、以下のようなサービスが提供されます。
1. リスク評価
SOMPOリスクは、机上調査や現地調査を行い、土壌汚染リスクを評価します。これにより、M&A案件の初期段階から土壌汚染対応に必要なコストを算出し、事業承継をスムーズに進めるための基盤を作ります。
2. 土壌汚染保険
損保ジャパンは、土壌汚染保険を提供し、SOMPOリスクが算出した土壌汚染対策コストを上回る「予期せぬ汚染」や「想定以上の汚染」に対して、追加費用をカバーします。これにより、M&Aにおけるリスクを軽減し、安心して取引を進めることが可能となります。
3. コンサルティングサービス
SOMPOリスクが提供するコンサルティングサービスにより、調査や対策の進行管理をしっかりと行い、クライアントに適切なサポートを提供します。
4. その他の提供メニュー
さらに、SOMPOリスクは不動産デューデリジェンスにおけるエンジニアリングレポートの作成や、建物の耐震診断など、土壌汚染以外のコンサルティングサービスも展開しています。
今後の展開
MACPは、損保ジャパンやSOMPOリスクとの協力を通じて、土壌汚染リスクに関する課題解決に貢献し、M&A及び事業承継を円滑に進めていく意向です。この新たな取り組みを通じて、社会課題の解決にも寄与していくことでしょう。
会社概要
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
- - 所在地: 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 36階
- - 設立: 2005年10月
- - 代表者: 中村悟
- - URL: www.ma-cp.com
株式会社損害保険ジャパン
SOMPOリスクマネジメント株式会社
この新サービスの導入により、M&Aにおける土壌汚染リスクの問題はより一層軽減され、安心してビジネスを進めることができるようになるでしょう。