広告費1兆ドル超え
2025-12-04 13:51:46

2026年の世界広告費は初の1兆ドル超え、成長のカギはデジタルとAI

世界の広告費成長の動向



電通グループが発表した最新の予測によると、2026年の世界の広告費は約1兆392億米ドルに達し、初めて1兆ドルを超える見込みです。この成長は、主にデジタル広告の伸長によるもので、全体の成長率は5.1%が予想されています。また、2025年の世界広告費成長率は5.5%と、こちらもプラス成長が期待されています。

地域別成長の予測



地域別には、APAC(アジア太平洋地域)が5.4%、米州が5.2%、EMEA(欧州・中東・アフリカ)が4.2%程度の成長が見込まれています。特にAPACでは、中国が6.1%、インドが8.6%の高成長がうかがえます。日本については3.7%の成長が見込まれていますが、2026年には2.9%に鈍化するとされています。

デジタル広告の台頭



2026年のデジタル広告費は6.7%成長し、全体に占める割合は68.7%に達する見込みです。特にリテールメディアとオンライン動画の成長が際立ち、あわせて11.5%、14.1%の成長が予想されています。一方で、テレビ広告は2025年にはマイナス成長に転じるものの、2026年には2.4%の緩やかな回復が見込まれています。新聞や雑誌は引き続き縮小が続くとされています。

キーとなる業界セクター



さらに、業種別でもテクノロジー分野が注目されており、広告費は10.3%の成長が期待されています。これはAI技術や新製品の登場、コネクテッドエコシステムへの投資によるもので、官公庁や飲料業界なども10.1%の成長が見込まれています。

大型イベントが広告需要を後押し



2026年は、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックやFIFAワールドカップ、アメリカ中間選挙など数多くの大型イベントが予定されており、これらが各地域の広告需要を支える要因となります。これにより、全体の成長率は3.1%を上回ると見込まれています。

結論



このように、広告費の成長はデジタル化やAIの導入によるものが大きいと予測されています。広告業界は、今後も新しいテクノロジーに対応したソリューションを導入し、効果的な広告モデルを模索することが求められるでしょう。2026年に向けたこの成長の流れは、我々の消費行動や情報収集の仕方にも大きな影響を与えることが期待されています。

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