住友林業が新たに発表した全館空調システムの魅力とは
住友林業株式会社は、2025年5月9日に「PRIME AIR オリジナル全館空調システム」を発表しました。この新しい全館空調システムは、1台のルームエアコンと調湿機能付き換気装置を組み合わせて、居室だけでなく玄関や洗面脱衣室など住宅全体の冷暖房を実現します。これにより、快適性だけでなく、費用面でも大きなメリットがあります。
システムの仕組み
このシステムは、1台のルームエアコンを使用して冷暖房を行います。換気機能は、室内の空気と新鮮な外気を熱交換して湿度を調整し、調湿した外気と空調の空気を混合して送風ファンで各部屋に供給します。このようにして、室内の快適性を保ちながらエネルギー効率も向上します。
1. 1台で全館空調
24時間運転することで、住宅全体の室温を安定させ、居室と廊下、さらには水廻りの温度差を解消します。また、ランドリースペースなどの非居室空間にも対応できるため、オープンな間取りの家にも最適です。これにより、設置こまなければならないエアコンの数が減り、インテリアの自由度が高まります。
2. 調湿機能付きの換気装置
このシステムには、最新のデシトップマルチベント(熱交換換気システム)が組み込まれており、新鮮な外気を熱交換しながら取り込むことができます。特に梅雨時や冬場は、温度を保ちながら湿度を調整することができるため、快適な生活空間を維持することが可能です。また、高性能フィルターを通して、花粉やPM2.5などのチリも大幅に除去されるため、住宅内の空気が清浄に保たれます。
3. 部屋ごとの風量調整機能
VAV制御機能を搭載した送風ファンにより、5段階の風量調節が可能です。これにより、居室ごとに異なる快適な温度を実現できるため、夜間の冷暖房を抑えたり、使用しない部屋では省エネに繋がります。
4. コストパフォーマンス
従来の全館空調システムに比べて、初期費用は約20%削減。ルームエアコンは家庭用の18畳用を1台のみ使用するため、メンテナンスも容易です。また、電気料金は約40%削減でき、経済的なメリットも大きいです。
背景と今後の展望
最近では、室内干しやテレワークスペースなどの利用が増え、これまでにない新しい住空間が求められています。こうした環境に適した全館空調システムが求められており、住友林業はそれに応える形でこのシステムを開発しました。今後も森林から住宅、さらには社会全体へと有効な木の利用を進め、持続可能な暮らしを提供していくことで、より快適で健康的な住環境を実現していくことを目指しています。
まとめ
この「PRIME AIR オリジナル全館空調システム」は、快適な住環境の提供だけでなく、コスト面でも優れたメリットを提供します。これからの生活スタイルに合った賢い選択として、注目すべき技術のひとつです。住友林業が推進する新たな時代の暮らしを是非体感してみてください。