NDIソリューションズとドーモの協業
近年、日本の中堅・中小企業は市場の急激な変化に対抗するために、データ活用の重要性を認識しています。そこで、NDIソリューションズ株式会社(NDIS)と、クラウド型データプラットフォームのリーダーであるドーモ株式会社(Domo)が、支援を強化するために協力しました。
協業の背景と目的
多くの企業がデータ活用に懐疑的であった理由はいくつかあります。従来のBIツールやデータ活用基盤は、大企業向けに設計されているため、高額なコストや導入までの長いプロセス、専門人材の不足など、容易に手が出せない状況が続いています。これにより、データは散在し、経営判断の根拠が経験や直感に頼ることが多くなってしまいました。そこで、NDISとドーモは、簡単に導入できるモデルを提供し、中堅・中小企業が求めるニーズを解決するために手を組みました。
ソリューションパッケージプランの特長
この新しい取り組みでは、OBC奉行シリーズおよびサイボウズkintoneとDomoのダッシュボードテンプレートを組み合わせた「ソリューションパッケージプラン」が実現しました。このプランでは、初期設定から運用までのサポートが含まれ、従来のBIツールに比べて低コストかつ短期間での導入が可能です。さらに、お客様が自由にアレンジ可能なダッシュボードテンプレートを提供し、従業員がデータをしっかりと活用できる環境を整えます。
中小企業向けの包括的支援
NDISは、奉行シリーズやkintoneに関する豊富な知識と実績を持っています。一方、Domoは高度な意思決定を支援するインターフェースで広く知られ、両者の協業により中堅・中小企業でも手軽にデータ活用ができるようになります。
特に、OBC奉行シリーズ専用のテンプレートでは、「売上高推移」や「損益分岐点比率」といった指標をリアルタイムに可視化し、経営計画や資金繰りの精度を向上させることが図れます。また、人事部門が使用するHR編のカードでは、労働時間や年次有給取得状況が一目で管理でき、戦略の立案が迅速に行えるようになることが期待されます。
データ活用における新たな価値
現代のビジネスが直面する様々な課題を解決する新たな手段として、このソリューションパッケージプランは大いに注目されています。特に、カスタマイズ可能なダッシュボードテンプレートにより、企業やその部署ごとに異なるニーズに応じたデータ分析が可能となります。また、AI機能によりデータ抽出が容易になり、専門的なスキルがなくともデータ活用が進むでしょう。
提供開始と未来
このサービスは2025年8月27日から提供開始する予定です。NDISの代表である岩井氏は、今回の協業により中堅・中小企業がデータ活用を日常業務に取り入れる環境を整備し、迅速かつ確信をもった意思決定を支援することを強調しています。ドーモ社の川崎氏も、中小企業のデータ活用の可能性について語り、両社の協業によって誰もがデータを使いこなす社会を目指していくことを宣言しました。
世界中の企業がデータを駆使して競争を有利に進める中で、日本においても中堅・中小企業がその恩恵を受けられることが期待される新たなソリューションの登場です。