日・バスク企業が水素産業で連携強化!BtoBマッチングの成果とは
2026年5月、オランダのロッテルダムで開催される世界最大規模の水素関連イベント「World Hydrogen Summit & Exhibition 2026(WHS2026)」において、日・バスク企業のBtoBマッチングが実施されました。このマッチングは2回目となり、両地域の水素産業における連携を強化する機会として重要性が増しています。
バスク州の産業背景
バスク州はスペインの北部に位置し、高いイノベーションを誇る製造業に特化した地域です。過去には鉄鉱石の採掘や造船が盛んでしたが、1970年代の経済危機を契機に行われた都市再生が「ビルバオ効果」と呼ばれる名声を呼び起こしました。現在、州のGDPの約24.1%が工業に依存しており、様々な産業クラスターが形成されています。
バスク州の水素産業
バスク州には「バスク水素回廊(BH2C)」という水素の製造から利用までを一貫して支えるバリューチェーンの整備が進められています。この取り組みは、EUの水素供給の重要な拠点としての地位を確立するための基盤となっています。水素産業はバスク州にとって重要な成長産業であり、地元の企業も多数参加しています。
WHS2026の概要
「WHS2026」では、世界78か国から約1万人が集い、500を超える企業が出展します。水素産業の未来を見据えた様々なカンファレンスも開催され、多岐にわたる企業との意見交換が行われる予定です。これは新たなビジネスチャンスを探る場として、多くの企業にとって欠かせないものとなっています。特に、バスク企業にとっては地域の強みを活かした提携が求められています。
日・バスク企業によるBtoBマッチングの実施
バスク州政府の貿易投資事務所(BT&I)は、日本貿易振興機構(ジェトロ)およびバスク・エネルギー・クラスターと協力し、両地域の水素企業が商談を行うBtoBマッチングを実施しました。この取り組みは、日本企業とバスク企業が互いにビジネスの可能性を探る大きな機会となりました。
事前の呼びかけにより、日本からは13社、バスクからは10社が参加。合計で23件の商談が実現し、欧州市場と日本市場におけるニーズの共有が行われました。参加した日本企業の一つは、「バスク州の企業とビジネスマッチングできたことは大きな収穫だった」とのコメントを寄せています。
企業間の関係を深める
BtoBマッチングに参加した企業の中からは、今後の水素プロジェクトの具体化に向けた期待が高まっている声が多数聞かれました。例えば、ある企業は、「自社のエンジニアリングリソースが逼迫している中で、新たなアウトソース先としてバスク企業が選択肢に入る可能性が見えた」と述べています。これにより、両地域の企業間のさらなる関係構築が進むことでしょう。
「WHS2026」は、バスク企業・団体が集結し、交流を深める貴重な機会です。今後、より多くの企業が参加し、新たなビジネスチャンスを掴むことを期待しています。地域の水素産業の発展は、両地域にとって大きなメリットをもたらすことでしょう。