2025年の日本のラグジュアリー旅行:超富裕層の新しいニーズとトレンド
株式会社ラグジュリークは、フランス・カンヌで開催されたラグジュアリートラベルのトレードショー「ILTM Cannes 2024」に出展し、2025年の旅行業界に関する重要な洞察を共有しました。このイベントには世界84カ国から2,350人のバイヤーが参加し、70以上の商談が行われました。この中で、日本の観光業界における高付加価値旅行者のニーズや新しいトレンドが浮き彫りになりました。
超富裕層のニーズに向き合う日本
日本政府観光局(JNTO)のデータによれば、訪日外国人旅行者数は2024年10月には331万2,000人に達し、2019年同時期から32.7%の増加を記録しています。政府は2030年までに6,000万人の訪日者を目指し、旅行者にかかる消費額を15兆円に引き上げる方針を掲げています。しかし、ILTMでの調査によると、多くの富裕層旅行者が日本のDMC(デスティネーション・マネージメント・カンパニー)に対して不満を抱えています。特に、迅速なレスポンスや柔軟なプランニングへの期待が裏目に出ていることが指摘されました。
ラグジュリークのCEO、眞野氏はこう語ります。「直前に計画を立てることが多い超富裕層のお客様には、迅速かつ柔軟な対応が求められます。当社では、たった2週間であってもパーソナライズされた旅行プランを提供できる体制を整えています。」
長期滞在と特別体験の進化
近年、旅行者は日本を訪れるだけでなく、滞在期間を長くしつつ、パーソナライズされた体験にお金をかける傾向が見受けられます。「富裕層のお客様は、日本の職人技や文化に触れたいと強く望んでいます。メインの都市での立ち寄りではなく、温泉地や美食スポットで特別な体験を求めていることがわかります。」と眞野氏は述べています。
特に彼らは、より深く文化を体験するために隠れた観光地を選び、静かな寺院でのリトリートや職人のワークショップに興味を示しています。
これらのトレンドは、コロナ禍で進展した新しい働き方や価値観とも関連しています。特にリモートワークの普及を背景に、旅行者はこれまで以上に長い時間をかけて滞在することを選択しています。英国旅行業協会(ABTA)の調査によると、3分の1以上の旅行者が遠方での休暇を計画しているとのこと。中には日本を訪れたいとの声も上がっています。
2025年の旅行業界見通し
ラグジュリークは2025年の日本のラグジュアリー旅行市場のさらなる成長を確信しています。主なトレンドとして以下のポイントが挙げられます。
1.
長期のバケーション:旅行者は2~3週間かけて日本各地を巡ることを好む傾向があります。
2.
オーダーメイドの体験:あまり知られていない目的地へのパーソナライズされた旅行が増加。
3.
美食と季節を楽しむ旅:食をテーマにした観光が引き続き人気です。
4.
ウェルネス体験:温泉や自然に囲まれた場所での癒しを求める動きが加速。
ILTMカンヌと新たな展望
ILTMカンヌでの活動を通じて、ラグジュリークは日本が2025年以降もトップデスティネーションとしての地位を確保できることを示しています。「日本への関心は明白でした。私たちの役割は、日本を特別なデスティネーションとして観光客に伝え、オーダーメイドの旅を通じてラグジュアリートラベルを再定義することです。」と眞野氏は締めくくりました。
このように、ラグジュアリークは今後の旅行業界においても日本の魅力を引き出す重要な役割を果たしていくことでしょう。
ILTM Cannes 2024の詳細
- - イベント名:ILTM Cannes 2024
- - 開催期間:2024年12月2日〜5日(現地時間)
- - 開催場所:フランス・カンヌ
- - 公式サイト:ILTM Cannes
ラグジュリークの紹介
ラグジュリークは、ホスピタリティとイベントマネジメントの専門企業として、10年以上にわたり日本におけるラグジュアリートラベルを手掛けています。世界中の顧客に対してパーソナライズされた旅程を提供し、特にAリストのセレブリティや著名な企業経営者が顧客に含まれています。