エクソルが「エネがえるAPI」を導入しシミュレーション業務を革新
株式会社エクソルは、国際航業株式会社が提供する電気料金シミュレーションAPI『エネがえるAPI』を、自家消費シミュレーションシステム『XSOL NAVI(エクソルナビ)』に採用しました。このコラボレーションにより、太陽光発電に関するシミュレーションの作業効率と精度が大きく向上しました。
背景と課題解決
エクソルは、自社の『XSOL NAVI』を活用して、住宅用および産業用の自家消費シミュレーション機能を強化するために、高速で精度の高いシミュレーションシステムの開発に取り組んでいました。ここで『エネがえるAPI』の導入が重要な役割を果たしました。
主な改善点
1.
シミュレーション時間の短縮
従来のエクセルベースの手法では、1件のシミュレーションに要する時間が2〜3時間もかかっていましたが、APIの導入後は、その時間がわずか5〜10分へと大幅に短縮され、作業効率が劇的に向上しました。
2.
電力プランの自動更新
電力プランが多様化する中、手動で更新していた情報を自動化することで、ヒューマンエラーを減少。常に最新の正確なデータに基づいた提案が可能となりました。
3.
仮想デマンド生成機能
お客様の実際のデマンドがなくても、業種と延床面積を入力するだけで約30秒で仮想デマンドが生成できるため、初期段階からの迅速な提案が実現しました。
XSOL NAVIの特徴
エネがえるAPIの活用により、シミュレーションは5~10分で完了。複数の提案を比較検討でき、最適なプランを提案できるようになりました。
30秒で初期提案が可能なため、スピーディーな対応が求められるビジネスシーンでも大きな強みになっています。
自家消費率や経済効果をエクセルで自動生成できる機能により、提案資料作成の効率も向上しました。
今後の展望
現在、『XSOL NAVI』は社内向けのツールとして利用されていますが、将来的には社外へのサービス提供も視野に入れています。また、社内でのユーザー拡大を進め、提案品質の向上を図る計画です。
株式会社エクソルのコメント
エクソルの担当者は、「エネがえるAPIの導入により、シミュレーション作業が飛躍的に効率化され、提案の幅が広がりました。これにより、より質の高い太陽光発電システムが提供できるようになりました」と語ります。
エネがえるAPIの概要
『エネがえるAPI』は、国際航業が提供するB2B SaaS型の電力・エネルギーシミュレーションサービスのAPI版です。さまざまなパートナーに向けて、電気料金・太陽光・蓄電池の経済効果を迅速に診断できるサービスを提供しています。
特に、住宅用と産業用の両方に対応した機能が充実しており、全国の電気料金プランのデータ更新や自治体の補助金情報の取得も可能です。幅広い業界での導入が進み、これからのエネルギーシステムの構築に大きく貢献することでしょう。
まとめ
国際航業の『エネがえるAPI』とエクソルの『XSOL NAVI』の協業は、太陽光発電シミュレーションの現場に革新をもたらしました。エネルギー環境が変革を迎える中で、このような取り組みが持続可能な未来を作り出していくことに期待がかかります。