ハウス食品グループとエシカル・スピリッツが描く持続可能なスパイス活用の未来
新たな共創プロジェクトの始まり
2023年、ハウス食品グループとエシカル・スピリッツは、スパイスの可能性を探るための共創プロジェクトを発表しました。そして、これは単なるスパイスの利用に留まらず、香りや機能性、感性への刺激といった多面的な価値を追求するものです。このプロジェクトは、未活用素材のアップサイクルをテーマにしており、新しい価値の創造を目指しています。
未活用素材の価値探求
食品業界では「未活用素材」に焦点を当てた取り組みが進んでいます。製造過程で生じた副産物を捨てるのではなく、活かすことが求められています。ハウス食品グループは、長年のスパイス研究を通じて、未活用素材の可能性に着目しました。スパイスは単に料理の味付けに使用されるだけではなく、香りや機能性、メンタル面への影響など、様々な可能性を秘めていると提唱しています。この視点こそが、社会課題の解決や新たな価値創造につながるのです。
エシカル・スピリッツの背景
一方、エシカル・スピリッツは未活用素材から新たな価値を生み出すことを目指し、日本酒の製造過程で生まれる酒粕などの素材を用いてクラフトジン製造に取り組んできました。「Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)」をテーマに、素材を活かしきれないことで失われてしまう可能性を広げようとしています。
新たなスパイス活用へ
この共創により、未活用のスパイス(シナモン、ローズマリー)をハウス食品グループからエシカル・スピリッツのシグニチャージン『LAST ELEGANT』および『LAST ELYSIUM』に本格導入することとなります。これにより、規格外原料が新たな製品に生まれ変わるのです。このプロジェクトは、両社が志を共有する象徴的な取り組みと言えるでしょう。
『LAST ELEGANT』と『LAST ELYSIUM』の魅力
- - 『LAST ELEGANT』: 酒粕の甘く華やかな香りが特徴で、ラベンダーやピンクペッパー、スパイシーなジンとして知られています。アルコール度数は47%で、200mlから700mlまでのサイズが展開されています。
- - 『LAST ELYSIUM』: こちらは酒粕のフルーティな香りと柑橘系の爽やかさが融合した一本です。アルコール度数は42%で、様々なサイズで楽しめる魅力があります。
この両者には、ハウス食品グループの未活用スパイスがしっかりと使用されています。これからも両社はスパイスの新たな活用法を模索し続け、未活用素材に注目して新しい商品やサービスを社会に提案していく予定です。
食品業界の変革に向けて
両社は、この取り組みを通じて「もったいない」を「貴重な資源」に変えることを目指しています。また、各産地で栽培される素材への配慮も欠かさず、地元経済の活性化にも貢献する考えです。タワー型新鮮なスパイスを使用した新たな体験やプロダクトの創出を通じて、持続可能な未来を構築するための努力を続ける姿勢に期待が寄せられます。
このような共創プロジェクトは、食の未来において重要な役割を果たすことでしょう。ハウス食品グループとエシカル・スピリッツのコラボレーションによって、より豊かな食の世界が広がることを願っています。