未来の翼プロジェクト
2025-05-26 13:50:37

高校生の未来を切り開くエデュテイメント教材『未来の翼プロジェクト』の全貌

高校生の未来を切り開くエデュテイメント教材『未来の翼プロジェクト』が始まる



一般社団法人国際エデュテイメント協会が発足した新プロジェクト『未来の翼プロジェクト』が、全国の高校生1万人に無償で提供されることが決まりました。企業活動の事例を基にした探究教材を通じて、高校生が未来を考える手助けをするこの取り組みは、教育現場の現実にも強く寄り添った内容になっています。

プロジェクトの目的と背景



文部科学省が新たに設置した「総合的な探究の時間」では、高校生たちが週に2時間の探究授業を受けることが求められています。しかし、探究学習には多くの課題が存在し、具体的には「生徒の主体性を引き出しにくい」とか「外部との連携が難しい」と言われています。これらの問題は、実際に探究学習を担当する教員の95%が課題感を抱いている事実からも明らかです(認定特定非営利活動法人カタリバの調査より)。

特に、授業案やカリキュラムの設計が難しいとされ、外部企業との協力もまた容易ではない状況です。これを受けて、国際エデュテイメント協会では、探究プログラムの開発・提供を行い、これまでに10,000人以上の中高生に対してSDGsに関する教材を配信してきましたが、依然として教材の高価さが問題視されていました。そこで新たにスタートしたのがこの『未来の翼プロジェクト』です。

教材の詳細と流れ



『未来の翼プロジェクト』では、全4社の事例をまとめた教材が用意されており、その内容は各社の活動がどのように社会に影響しているのかを学ぶことができる形になっています。具体的には、各教材は「Chapter Question」という問いに基づいた内容で構成され、企業のケーススタディやリサーチクエスチョンに取り組みながら、自分自身の考えを深めることが求められます。

収録される企業は、横河電機やEdutainment-Lab、マザーハウス、生活協同組合コープさっぽろなど多岐にわたります。教材の学びを通じて、高校生たちはキャリアパスを考慮したり、将来について具体的に描いたりすることができるようになります。生徒が主体的に探究活動に取り組むために設計されたこの教材は、授業の内容をより実生活に近い形で体験させる意図が込められています。

無償配布の意義



この無償配布により、教育機関の財政的な負担を減少させることを目指しています。私立か公立かを問わず、質の高い教育を受けられる環境を整えることは、未来の教育の在り方を考える上でも大切です。料金がもとで教材を利用できない学校が多い現状を打破するために、このプロジェクトは大きな一歩になることでしょう。

応募方法とスケジュール



このプロジェクトへの参加を希望する学校は、指定の応募フォームから申し込むことが可能です。第一期の応募期間は2025年5月26日から6月30日まで、第二期は同年7月1日から7月31日を予定しています。応募後は運営側からの連絡を待つ形で、無償で教材が届けられることになります。

代表理事の想い



プロジェクトの代表である森俊介氏は、この取り組みを通じて、どのような環境でも良い教育が享受できるようにしていきたいとの考えを持っています。「社会で生きる力を、若者たちに育んでほしい」との思いが、この新たな試みの原動力でもあります。高校生たちが多様な視点を持ち、豊かな未来に羽ばたいてほしいという願いが込められています。

まとめ



『未来の翼プロジェクト』は、単なる教材の配布にとどまらない、未来を見つめる高校生たちに必要な力を与える取り組みです。企業と連携した探究活動を通じて、彼ら自身のキャリア形成を助けるこのプロジェクトが、今後どのように広がっていくのか、期待が高まります。


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