スノースイーパ登場
2025-12-04 12:33:16

最先端のスノースイーパS-580CⅡ、函館空港と釧路空港にデビュー

画期的な除雪体制を支える「スノースイーパS-580CⅡ」



雪国において、冬の空港運営は重要な課題です。そんな中、株式会社加藤製作所が製造する「スノースイーパS-580CⅡ」が、函館空港と釧路空港に新たに納入され、今冬の除雪作業に寄与することが期待されています。このスノースイーパは、国内で唯一の空港用基準に適したブラシ式除雪車として、一度に広範囲の除雪が可能です。

スノースイーパの特殊性


本機は最大6,000mmの除雪幅を誇り、左右ブラシを使用することで最大8,000mmの除雪が可能となります。この広い除雪幅によって、一度の作業で多くの雪を除去でき、結果として運航時間の短縮と省力化を実現しています。更にエンジンはカミンズX-15に刷新され、ブラシの回転トルクも向上しました。こうした改良により、除雪性能も格段にアップしています。

効率的な除雪システム


函館空港や釧路空港の滑走路、誘導路、航空機待機場などの除雪には、役割が異なる除雪車両が協力して用いられます。例えば、滑走路にて大量の積雪がある場合、最初にプラウ車が除雪板で雪を両側に押しのけ、その後にスノースイーパが作業を引き継ぎます。本機はブラシで残った雪や氷を掻き出し、後方のブロワーを使って滑走路端へと雪を吹き飛ばします。この連携が、効率的で信頼性の高い除雪を実現しています。彼らの働きがあるからこそ、空港は安全に運行できるのです。

各地に広がるスノースイーパ


加藤製作所のスノースイーパは、その設計と能力に応じて様々な機種が用意されています。現在、日本各地で降雪が多い地域を中心に、数十の空港に導入されており、それぞれの空港で大いに活躍しています。これにより、空港の安全運行が支えられているのです。

スペック詳細


  • - 名称及び型式: S-580CⅡ
  • - 除雪幅: 6000mm(左右ブラシ使用時最大8000mm)
  • - 納入日: 2025年11月
  • - 除雪最高速度: 40km/h
  • - 車両総重量: 24300kg
  • - エンジン: カミンズX-15
  • - 外形寸法(回送時/作業時):
- 全長: 14130mm
- 全幅: 4490 / 6850mm
- 全高: 3650mm
  • - エンジン定格出力: 410kw / 1800min-1

会社情報


株式会社加藤製作所は、1935年に設立された歴史ある企業です。所在地は東京都品川区で、建設用クレーンや油圧ショベルなどを製造・販売しています。さらなる詳しい情報は、公式ウェブサイト(https://kato-works.co.jp)をご覧ください。
今後も、多くの空港での導入が期待される「スノースイーパS-580CⅡ」。冬の除雪作業がどのように進化していくのか、注目です。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: 加藤製作所 スノースイーパ 除雪車

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。