JTBとグアム政府、観光コンテンツ開発に関するMOU締結
2023年、株式会社JTBはT.P. Micronesia, Inc.(TPM)、さらにはグアム政府観光局(GVB)と包括的な連携協定を結びました。これは、日本を含む主要市場におけるグアム観光の需要回復と持続可能な成長を目指す取り組みです。共同で観光地の開発を進め、グアムへの訪問者数の増加と地域の魅力向上を図る目的がはっきりと示されています。
観光需要の回復に向けた背景
コロナ禍において、グアムの来島者数は著しく減少しました。2019年には約165万人が訪れていましたが、2024年にはその数が約73万人に留まる見通しです。特に日本からの観光客の割合が大きく減少しており、2014年には61%だった日本人観光客のシェアが、2024年には約29%にまで落ち込むと予測されています。 日本市場は依然として重要であるものの、他国の観光地に比べると競争力が低下している現状があります。
現代の旅行者は体験の質やテーマ性を重視しており、旅行先の魅力を高める新たなコンテンツが求められています。そのため、グアムにおいても新しい体験を創出し、旅行の価値を高める必要性があるとされています。この観点からも今回のMOUは特に重要な一歩です。
MOUの具体的な活動内容
JTB、TPM、GVBは、この新たなパートナーシップを通じて、観光産業全般の価値向上を目指します。主な活動内容には、以下のようなものがあります:
- - 観光市場に関するデータを共有し、分析する。
- - ホテルやエンターテインメント業界、航空会社との連携を強化し、プロモーション活動を行う。
- - サステナブルな観光の実現に向けた情報の共有や実装を支援する。
- - 地元コミュニティと協力し、経済や文化に還元できる仕組みを構築する。
これらを通じて、観光体験を向上させ、市場の回復を進めることが期待されています。
グアム観光の将来性
JTBは、グアムのアクセスの良さと短期間で訪れやすい特性を活かして、新しい観光価値を提供することを目指しています。その第一弾として「恋人岬」の再開発に着手しており、グアム全体の観光価値を見直す取り組みも行う予定です。
一方で、GVBも島全体の観光価値を向上させることを目標に、日本以外の国々からの観光客も積極的に受け入れる仕組みを考えています。今回のMOUを契機に、日本市場ばかりでなく、海外からの観光客増加も目指し、持続可能な観光の実現に向けて努力していく姿勢が見えます。
総括
このMOUは、グアムの観光産業における新たな章を切り開く試みです。サステナブルツーリズムを進め、地域コミュニティへの貢献を重視することで、訪れる人々にも地域にも喜ばれる観光地を目指しています。今後、JTB、TPM、GVBの連携を通じて、グアムの魅力がどのように進化していくのか、観光業界の動きにはますます注目です。