廃材を活かすアート家具
2025-05-28 18:05:59

イトーキとトヨタ、廃棄プラスチックを活用したアート家具を制作

イトーキとトヨタ、廃棄プラスチックを活用したアート家具の新たな挑戦



株式会社イトーキは、トヨタ自動車と連携し、廃棄プラスチックを用いたアートテーブルとスツールを製作しました。この取り組みは、両社が抱える廃棄物の問題に対する解決策の一環として進められています。
まずは主な設置場所となるトヨタ自動車本社での活用が予定されています。

廃棄物の現状



自動車やオフィス家具の製造過程では、多種多様な廃棄物が発生します。これらの中には、適切にリサイクルできないものも多く存在し、結果的に廃棄される運命を辿る素材があるのが実情です。今回のプロジェクトでは、特にプラスチック成形の過程で発生する廃棄物、「パージ材」に着目しました。

パージ材の再利用



トヨタ自動車が製造する燃料電池自動車「MIRAI」に搭載される水素タンクの製造時に出てくるナイロンパージ材を使用し、アートなサイドテーブルとスツールが誕生しました。これらの家具は、宝石のようなカットや偶発的な模様、そして大理石のような美しさを追求しながらデザインされています。強度を活かしつつ、製造過程での想いも込められています。

イトーキの独自の取り組み



イトーキは、自社の廃棄材を利用した家具開発にも注力しています。タスクチェアの製造過程から出るカラフルなポリプロピレンパージダンゴを押し固めて作られたスツールも、シンプルな形状ながら独自の美しさを持っています。このスツールは、ネジや接着剤を使わない構造で、環境への配慮も施されています。

両社のビジョン



この共同プロジェクトを通じて、デザインの力で廃棄物に新たな価値を与えることを目指しています。このような取り組みが広がることで、消費者にも廃棄物の現実に目を向けさせ、楽しみながら新たな価値を提案していくことが重要です。 「もったいない」が「もっといい」に変わる未来を共に創出するため、両社は引き続き取り組みを推進していきます。

プロジェクトメンバーからのメッセージ



イトーキの山本洋平氏は、今までの素材を使った商品開発から、廃棄物を活かすデザインを学んだと語ります。トヨタ自動車の髙木忍氏は、共創プロジェクトを通じて新たな価値の創出に感謝しています。

両社が目指すのは持続可能なものづくり社会であり、それを実現するために廃棄物の再利用が鍵となります。これからも多くのパートナーと共に新たなアイデアを生み出し、廃棄物ゼロの未来へと進む挑戦が続きます。


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