TENGA創業者が語る革新の原点と未来への挑戦
2026年5月28日、株式会社TENGAの創業者であり社長である松本光一が、ドイツ・デュッセルドルフ応用科学大学で特別講義を行いました。この講義は、同大学が実施する「E-Business:デジタルビジネスモデル」の授業の一環として開催され、地域のビジネス関係者や学生たちが集まりました。松本が成し遂げたイノベーションは、性に関する偏見を覆す重要な事例として評価されています。
この講義には、現地の大学生や教職員、さらにビジネス関係者など約40名が参加し、松本の経験や哲学に耳を傾けました。特に、彼の言葉が次世代に与える影響について深く考えさせられました。
創業のルーツとモノづくりの精神
松本は、自身のバックグラウンドとして自動車整備士の経験を語り、自身が手がけた車を通じてモノづくりの原点を見出したと述べました。この経験が如何にして現在のTENGAに反映されているかを振り返り、顧客の喜びを追求することが企業の使命であると強調しました。
また、彼は、食や性というテーマは人にとって根源的に重要なものであり、これをベースに事業を展開してきたことを説明しました。より良い商品を通じて、人々に喜ばれるものづくりを目指した結果、性に関する新しい価値を創出することができたとしています。
性の常識を変える挑戦
松本が製品を市場に投入するきっかけとなったのは、既存の性関連商品への違和感でした。当時、市場では性に関する製品がユーザーにとって価値のあるものであるとは認識されていず、品質の保証も十分ではありませんでした。この環境から脱却するために、松本は単に競争するのではなく、新しいカテゴリーを創り出すことを目指しました。
2005年に発表されたTENGAは、そんな新しい価値観を具現化した代表例です。彼はブランディングの重要性について語り、その中でSNSやウェブを利用した新しいコミュニケーション手法がどのように現状を打破したかを説明しました。
拡張する事業領域と社会的役割
講義後半では、TENGAが新たに立ち上げたブランドや事業についても紹介されました。特に、男性の性機能サポートや妊活を支援する「TENGA ヘルスケア」、女性向けブランド「iroha」など、性に関する悩みを解決する取り組みが強調されました。これらのブランドは、性と健康の交差点に立ち、利用者が心地よく生活できるよう支援しています。
未来へ向けたメッセージ
最後に松本は、参加した学生たちに向けて常識にとらわれず本質を見ることの重要性を説きました。常識の枠組みを超えることで新たな価値が生まれる可能性があるとし、「人に喜ばれることが新しいマーケットにつながる」と訴えました。この講義は、単なるビジネスの枠を超えて、これからの社会を創造するためのヒントに満ちていました。
実施概要
- - 日時:2026年5月28日(木)15:00〜16:00(現地時間)
- - 会場:デュッセルドルフ応用科学大学キャンパス内「メイカースペース」
- - 登壇者:株式会社TENGA 代表取締役社長 松本光一
- - ホスト:経営学部 オレクシー・ハビュク教授
- - 参加人数:合計約40名
このように、TENGAの松本社長による特別講義は、性というテーマに関する既成概念を打破し、未来への挑戦の力強さを感じさせるものでした。参加者にとっても大変意義深い時間だったことでしょう。