シュナイダーエレクトリックが琉球大学病院にITインフラソリューションを導入
沖縄県宜野湾市に位置する琉球大学病院は、県内唯一の大学病院として生活と医療の重要な役割を担っています。この病院では、新たに完成したサーバールームにシュナイダーエレクトリックのトータルITインフラソリューションを導入しました。この革新的なソリューションは、サーバー室の空間を有効利用し、効率的な電源供給と冷却を実現しています。
新病院の特徴
琉球大学病院の新しい施設は、620床を有する県内最大規模の病院として2025年初頭に開院する予定です。特定機能病院やがん診療の連携拠点といった多くの拠点病院としての指定を受け、地域における重要な医療機関となっています。新病院では、情報システムも一新され、効率的な運用が求められました。
旧と新の情報インフラ
旧病院では、情報システムが様々な部屋に分散して設置されており、管理が煩雑でした。特に、汎用的な冷却方式では、部屋全体を冷却する必要があり、電力の無駄遣いが多くなる傾向にありました。さらには、各システム用に約100台のUPSが設置されていましたが、それぞれの使用率は10%未満という状況でした。
シュナイダーエレクトリックの導入
シュナイダーエレクトリックは、そうした課題を解決するため、空間や冷却・電源の最適化を図るソリューションを提案しました。単にラック数を減らすだけでなく、新しいサーバールームの設計を通じて、空調効率の最適化や省電力化を実現しました。
具体的には、ラックレイアウトを最適化し、HACS(ハイブリッド空調システム)を導入しました。これにより、冷却効果が向上し、電力消費を最小限に抑えることが可能になりました。ラック型空調機「InRow」と、運用効率を高める「NetShelter」を組み合わせることで、局所冷却を実現して各ラックの排熱を封じ込める技術が活用されました。
UPSの最適化と管理効率の改善
電源に関しては、これまでそれぞれのシステムで管理されていたUPSを、統合型UPS「Symmetra™ PX」に集約することで、効率的かつ合理的な電源管理が可能になりました。これにより、UPSの容量が適正化され、保守性も向上しました。さらに、ラックごとの電力監視を行う「インテリジェントPDU」や、温湿度を計測する「NetBotz」、全体管理ソフト「EcoStruxure™ IT DataCenter Expert」も導入され、リアルタイムでの監視と全体的な運用管理が実現しました。
まとめ
シュナイダーエレクトリックのソリューションは、琉球大学病院のサーバールームの効率化と省電力化を実現し、病院の医療機能を支えるための堅役を果たしています。このプロジェクトを通じ、エネルギーマネジメントの最前線での取り組みが医療の未来にどのように寄与するか、今後の展開に注目です。
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シュナイダーエレクトリックについて
シュナイダーエレクトリックは、エネルギーと資源の最大活用を目指し、「Life Is On」をスローガンに掲げています。私たちはデジタルパートナーとして、持続可能性と効率性の実現を目指します。