C-HASプラスが地域貢献への新たな一歩を踏み出す

C-HASプラスが新たな資金調達を実施

熊本を拠点とする株式会社C-HASプラスが、SIIFICウェルネスファンドからの出資を受け、地域社会への貢献をさらに強化する取り組みを開始しました。この資金調達は、地域イノベーションを促進するための重要なステップとなることでしょう。C-HASプラスは、大学と連携し、健康寿命の評価や植物データベースの構築など、先進的な研究と社会実装を結びつけた事業を展開しています。

企業の背景とミッション

C-HASプラスは、2017年度に熊本大学と熊本県の支援によってスタートした「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム（UpRod）」から誕生しました。そして、これまでの成果や技術を活用し、地域社会のウェルネスを向上させるための効果的な事業展開を行ってきました。特に注目すべきは、線虫を活用した健康寿命評価サービス「C-HAS」、世界中の植物データを網羅した「PDⅢ」、および天然物エキスを集めた「NEB」の三本の柱です。

健康寿命評価サービス「C-HAS」

このシステムは、わずか30日しか生きない線虫をモデルとし、食品や医薬品が健康に与える影響を定量的に評価します。動物実験の必要性を減少させ、短期間で信頼性の高いデータを提供することが可能です。ここで得られたデータが、食品や医薬品の開発に革命をもたらすことが期待されています。

植物データベース「PDⅢ」

C-HASプラスが運営するこのデータベースは32万種以上の植物情報を収録しており、学名や生育地、さらには伝統医療の利用例についても整理されています。科学的な視点から、より効率的な素材探索を実現し、業界全体を支える基盤となっているのです。

天然物エキスバンク「NEB」

NEBでは、28,000種以上の植物や海洋生物、微生物から得られたエキスを集めて保存しています。UPLC-MS分析によって品質評価を行い、安定性や再現性を確保することで、これまでのデータベースには掲載されていない新たな物質も多く含まれています。

地域への貢献を加速

今回の資金調達において、C-HASプラスは「地方での雇用創出と、いきいきとした暮らし」を支える地域づくりに取り組む姿勢を示しています。特に、若者や女性、外国人など多様な人材が各々の強みを生かして働くことができる環境づくりを目指しており、地域社会におけるつながりやソーシャルキャピタルを強化することが重要なテーマです。