冨永愛が加賀獅子頭に挑む
毎週水曜の夜10時に放送される番組「冨永愛の伝統to未来」では、冨永愛が石川県にある加賀獅子頭の工房「知田工房」を訪ねるエピソードが放映されます。この特集は、12月17日(水)の放送で見られます。
加賀獅子頭とは?
加賀獅子頭は、獅子舞に使用される伝統的な頭部の飾りであり、その特徴は「八方睨み」と呼ばれる独特の形状です。この工房は石川県内で唯一の獅子頭専門の工房であり、二代目の知田清雲さんと三代目の息子、大芽さんが伝統を守り続けています。
工房に足を踏み入れると、所狭しと並んだ獅子頭に圧倒されます。知田工房では、500を超える獅子頭を製造・修理し、その中には江戸時代に作られたものも含まれています。遵守されるべき伝統に根付く技術と革新が共存する場所です。
獅子頭の作り方、そして体験
冨永愛はまず、獅子頭が一本の丸太から作られる過程に驚かされます。実際、顔の正面を彫刻することから始まり、木材には一般的に桐が用いられます。しかし、桐を扱う材木店は減少し、今では貴重な素材となっているとのことです。
その後、冨永愛は「荒彫り」という作業を体験します。これは、湿った状態の桐を使い、柔らかい間に彫刻を施す技術です。大芽さんが手本を示す中、冨永愛はその難しさに直面します。
「わー、柔らかい!気持ちいい」と冨永が初めての感触を味わう一方で、乾いて固くなった桐に直面すると「もう全然無理!どうやって削るの?」とその難しさを嘆く姿も見受けられました。大芽さん曰く、技術の習得には長い時間がかかるとのことです。
未来を見据えた工房の活動
知田工房では、ただの獅子舞道具に留まらず、魔除けや厄除けのシンボルとしての獅子頭を製作するなど、若い世代に伝統文化を伝える活動も行なっています。ミニチュア獅子頭の絵付け体験も行われており、特に学校の授業などで子供たちが体験する機会も提供されています。冨永愛もこの絵付けに挑戦し、その難しさを実感します。
加賀獅子舞の魅力
さらに、知田工房で作られた加賀獅子頭を用いた加賀獅子舞が、加賀市の温泉旅館「界 加賀」で毎日披露されています。ここでは、ホテルのスタッフが保存会から学び、毎日獅子舞を披露しているのです。400年以上の歴史を誇る加賀獅子舞は、獅子を倒す様子を悪霊に見せることで、想像上の敵を退散させるという象徴的な行為が含まれています。
冨永愛も獅子舞に初挑戦しましたが、その重労働に奮闘します。彼女の挑戦からは、伝統の重みとその美しさが浮かび上がることでしょう。
放送情報
この特集の様子は、BS日テレで12月17日(水)夜10時から放送されます。番組公式SNSでは、ロケ中の楽しむ冨永愛のオフショットも随時公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。伝統文化を未来へ紡ぐこの取り組みを通じて、視聴者にも新たな発見があることでしょう。